球拾い―大リーグのこぼれ話伝えます―
球史最多戦歴と人柄で「悪役」率いるアストロズ指揮官
2021年10月17日 05:30
野球
ダスティ・ベーカー監督はホ軍投手の非難への感想を求める記者にさすがの対応。「私は音楽好きでね。今朝聴いたエリック・クラプトンの“私に文句を言う前に”という曲の歌詞で答えるのがよさそうだ。“あれこれ言う前に自分自身をかえりみたら”というのだ。それが私の答えだ」。クラプトンは英国の名ギタリスト、早速ネットで聴くと男女のいさかいと和解の歌と思える。
サイン盗みで監督を失ったア軍が3年現場を離れ引退同様だったベーカー氏にチームを託したのは就任4球団(昨季のア軍を加えると5球団)全てをプレーオフに導いた球史最多の戦歴と選手、メディアに信頼されるその人柄が決め手だった。
昨季のコロナ対策で増やされたプレーオフ枠増加に滑り込んだのはツキだろうが、これも監督には必要条件。輝かしい戦歴に欠けているのがワールドシリーズ制覇、実現すれば老将の夢が果たせ、チームの悪評も和らぐと思うのだが…。(野次馬)