球拾い―大リーグのこぼれ話伝えます―
MLBにも影響が大きい「政治献金」
2021年01月17日 05:30
野球
18年、MLBは連邦議会にマイナー選手の年俸アップを阻む法律制定のロビー活動をした。「連邦最低賃金法」の規定以下の年俸でプレーするマイナー選手たちの訴訟が増え始め、MLBは警戒した。連邦議会は年俸を支払う大リーグ球団側に立ち、「アメリカ・パスタイム(野球の別名)保護法」を制定、マイナー選手を「連邦最低賃金法」の適用外に置いた。大リーグ選手会は激怒したが、遅かった。
ワシントン・ポスト紙によると「野球保護法」制定を進めたのは共和党のミッチ・マコーネル上院院内総務。トランプ大統領の強力な支持者だが、投票数が確定すると「パーティー終了」の第一声で大統領を激怒させ、暴動扇動でトランプ弾劾賛成に転じた老獪(ろうかい)大物政治家。MLBの献金に応えてくれたのだろう。(野次馬)