球拾い―大リーグのこぼれ話伝えます―
球界に女性進出も…人種強調、先陣争い
2021年01月10日 05:30
野球
年が明けるとレッドソックスがマイナーリーグのコーチとしてビアンカ・スミス氏と契約。「プロ球界で初の黒人女性コーチ」で、将来はGMを目指すため法律とビジネスの学位を持つという。レ軍が「最初の黒人女性コーチ」と強調したのは、「黒人大リーガー誕生が最も遅かった球団のため」との皮肉な報道もあったが、ジャイアンツではマイナーの健康管理の女性コーチを昇格させ、「大リーグ女性コーチ第1号」と誇る。さまざまな部門の先陣争いだ。
70年代、女性野球記者が登場し始めた頃、ロッカー入り口で数人の女性記者と男性記者がもめていた。女性記者のロッカー立ち入り禁止は差別というのだ。「俺たちだってクリス・エバートのクラブハウスには入れない」と言ったのに噴き出して拍手した。エバートは当時の女子テニス界の女王。女性記者たちに凄い目でにらまれ、ロッカーに逃げ込んだが、難しい差別問題で忘れられない思い出だ。 (野次馬)