球拾い―大リーグのこぼれ話伝えます―
不評“伝統規則”を守る「気骨ある」ラルーサ監督
2021年05月23日 05:30
野球
記者たちに「伝統規則違反か?」と問われたメルセデスは「自分の試合は自分流でやる」。ラルーサ監督は「“自分の試合”など存在しない。チームの、仲間の、ファンの大リーグの試合だ。試合では相手に敬意を払うべき。同業者の間の礼儀、エチケットは守らせる」。翌18日の試合の7回。メルセデスが打席に立つとツ軍投手は背後に速球の報復警告球を投げ、ロッコ・バルデリ監督とともに退場になった。「これでいい。抗議はしない」とラルーサ監督。
今月初め、ラルーサ監督は「延長タイブレーク細則を知らなかった。両リーグでワールドシリーズを勝った殿堂入り名将も年には勝てない」と批判されたが、今度は少数メディアが「気骨ある老将」と褒めた。メルセデス支持が大半のホ軍選手にも「大将格好いい」と思う者がいるに違いない。(野次馬)