球拾い―大リーグのこぼれ話伝えます―
差別主義者が排除される時代――米殿堂“現実に向き合う”改革期待
2020年12月27日 05:30
野球
殿堂は「それはしない」。差別主義者を記者たちが選んだ時代背景などを詳しく解説するパネルをホール入り口に設けるという。だが、殿堂には顕彰額を作り直した例がある。ジャッキー・ロビンソンの顕彰額に初の黒人大リーガーとして「人種差別反対で果たした大役」を落とし、08年に新しく作り直した。すでに数人の差別主義者の名が明らかに。いずれ新しい顕彰額に交換されることだろう。
「栄光のあとに汚点が暴かれる。悲しいことだが、暗い側面を持つのが人間だ」と02年に殿堂入りの名遊撃手、“オズの魔法使い”オジー・スミス氏。神話は終わり、リアルな現実に向き合う殿堂に期待する。(野次馬)