吉川愛×アニメ 至福の時 「妖狐×僕SS」がマイベスト 夜更かしは日常茶飯事「何百回と見てる」
2024年02月04日 05:00
芸能
【夢中論】映画やドラマに次々と出演し活躍の場を広げる女優の吉川愛（24）。多忙な日々の中で欠かせないのがアニメを見る時間。美しい映像や世界観に没入することが何よりのリフレッシュになっている。（吉澤 塁）
長丁場の撮影を終え、自宅でホッと一息をつく。リラックスしながらスマートフォンを取り出し、見始めたのは人気アニメ「妖狐×僕SS（いぬぼくシークレットサービス）」。何度繰り返し観賞したか分からない「マイベスト」の一本だ。1話を見終わったらすぐ次の話に。一度見始めたら止まらない。気がつけば夜更かししてしまう。
「登場人物も可愛いし、きれいだし、格好良い。なんて美しい世界なんだと思います。たぶん何十回、何百回と見ていますね」
初めてアニメと出合ったのは6年ほど前。「元々アニメに全く興味はなく、自分に関係のない世界だと思っていました。でも偶然目にした作品が物凄く面白くて、まるで別世界にのめり込んだような感覚になりました」
そこからさまざまな作品を観賞するようになった。「1週間を待つことができない」ため、すでに完結している作品を一気に見るのが習慣。月に5、6作は見ており「今まで何本見たのか、数え切れないですね」と笑った。
そんな中で出合ったのが2012年放送の人気作「妖狐×僕SS」。妖怪の血を受け継ぐ人間たちが住むマンションを舞台にしたラブコメディーだ。「可愛らしいテイストのアニメがあるなと思って見てみたら、登場人物も内容も素敵だった。特に髏々宮（ろろみや）カルタちゃんは全部が大好きで存在が尊いです。ふふふ…」。魅力を語り出したら止まらない。「ずっと仕事のことを考えていると切羽詰まってしまう。アニメを見て頭をすっきりさせることで、仕事モードに切り替えることができるんです」
3歳から子役として活躍し一度は芸能界を引退。17年に現在の所属事務所にスカウトされ再デビューした。NHK連続テレビ小説「おちょやん」であか抜けないカフェ給仕、映画「ハニーレモンソーダ」で地味な性格のヒロイン、フジテレビ月9ドラマ「真夏のシンデレラ」で恋に奔放な美容師と幅広い役を演じ“カメレオン女優”の片りんを見せている。
ただ、アニメについて熱弁を振るっていた時から一転、自身の演技について問われると言葉選びは慎重だ。「成長をしている実感はないです。むしろ足りないことが見えてくるんです」。現在放送中のテレビ朝日「マルス―ゼロの革命―」でもヒロインを熱演中だが「シーンを重ねるごとに葛藤しています。苦戦していますね」と漏らす。
一度離れた女優業。向き合い方はどこか達観している。「生涯女優で終える人生は想像できないかな」。朝ドラヒロイン、映画主演…大きな目標を掲げる俳優は多いが、吉川は異なる。「小さくても大きくても作品は作品。これから先の夢や目標というものは意識せず、目の前にあることに集中するのが大好きなんです」
その客観的な目と集中力が彼女の持ち味かもしれない。自身は謙遜するものの、ドラマ関係者は「役と向き合い、役を作り込む技術には目を見張るものがあります」と語る。
仕事現場で最大限のパフォーマンスをすることに全力を傾ける。だからこそ、オフの過ごし方ははっきりしている。「自分が出ている作品は…。見ないですね。その時間があればアニメを見ます！」。仕事もリフレッシュも常に本気。そんな吉川の今後の成長が楽しみだ。
◇吉川 愛（よしかわ・あい）1999年（平11）10月28日生まれ、東京都出身の24歳。3歳から「吉田里琴」名義で子役として活躍し、16年に学業に専念するため芸能界を引退。その後17年に再デビュー。21年には映画「ハニーレモンソーダ」に出演し第45回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。身長1メートル62。血液型B。
≪JK役に照れ笑い「複雑です」≫テレビ朝日「マルス―ゼロの革命―」（火曜後9・00）では、謎の転校生（道枝駿佑）が率いる動画制作集団の中の良心を担う女子高生役を演じている。久々に制服を着ての芝居に「恥ずかしい部分もありつつ、まだ着られるのかという思いもありつつ、複雑ですね」と照れ笑いを浮かべた。サバサバとした性格のキャラクターで「笑ったり怒ったりシーンごとに感情が違うので演じていて難しい」と印象。「でもあまり女の子っぽさを出さないような部分は、私とも似ているのかな」と自身との共通点を語った。
「登場人物も可愛いし、きれいだし、格好良い。なんて美しい世界なんだと思います。たぶん何十回、何百回と見ていますね」
初めてアニメと出合ったのは6年ほど前。「元々アニメに全く興味はなく、自分に関係のない世界だと思っていました。でも偶然目にした作品が物凄く面白くて、まるで別世界にのめり込んだような感覚になりました」
そこからさまざまな作品を観賞するようになった。「1週間を待つことができない」ため、すでに完結している作品を一気に見るのが習慣。月に5、6作は見ており「今まで何本見たのか、数え切れないですね」と笑った。
そんな中で出合ったのが2012年放送の人気作「妖狐×僕SS」。妖怪の血を受け継ぐ人間たちが住むマンションを舞台にしたラブコメディーだ。「可愛らしいテイストのアニメがあるなと思って見てみたら、登場人物も内容も素敵だった。特に髏々宮（ろろみや）カルタちゃんは全部が大好きで存在が尊いです。ふふふ…」。魅力を語り出したら止まらない。「ずっと仕事のことを考えていると切羽詰まってしまう。アニメを見て頭をすっきりさせることで、仕事モードに切り替えることができるんです」
3歳から子役として活躍し一度は芸能界を引退。17年に現在の所属事務所にスカウトされ再デビューした。NHK連続テレビ小説「おちょやん」であか抜けないカフェ給仕、映画「ハニーレモンソーダ」で地味な性格のヒロイン、フジテレビ月9ドラマ「真夏のシンデレラ」で恋に奔放な美容師と幅広い役を演じ“カメレオン女優”の片りんを見せている。
ただ、アニメについて熱弁を振るっていた時から一転、自身の演技について問われると言葉選びは慎重だ。「成長をしている実感はないです。むしろ足りないことが見えてくるんです」。現在放送中のテレビ朝日「マルス―ゼロの革命―」でもヒロインを熱演中だが「シーンを重ねるごとに葛藤しています。苦戦していますね」と漏らす。
一度離れた女優業。向き合い方はどこか達観している。「生涯女優で終える人生は想像できないかな」。朝ドラヒロイン、映画主演…大きな目標を掲げる俳優は多いが、吉川は異なる。「小さくても大きくても作品は作品。これから先の夢や目標というものは意識せず、目の前にあることに集中するのが大好きなんです」
その客観的な目と集中力が彼女の持ち味かもしれない。自身は謙遜するものの、ドラマ関係者は「役と向き合い、役を作り込む技術には目を見張るものがあります」と語る。
仕事現場で最大限のパフォーマンスをすることに全力を傾ける。だからこそ、オフの過ごし方ははっきりしている。「自分が出ている作品は…。見ないですね。その時間があればアニメを見ます！」。仕事もリフレッシュも常に本気。そんな吉川の今後の成長が楽しみだ。
◇吉川 愛（よしかわ・あい）1999年（平11）10月28日生まれ、東京都出身の24歳。3歳から「吉田里琴」名義で子役として活躍し、16年に学業に専念するため芸能界を引退。その後17年に再デビュー。21年には映画「ハニーレモンソーダ」に出演し第45回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。身長1メートル62。血液型B。
≪JK役に照れ笑い「複雑です」≫テレビ朝日「マルス―ゼロの革命―」（火曜後9・00）では、謎の転校生（道枝駿佑）が率いる動画制作集団の中の良心を担う女子高生役を演じている。久々に制服を着ての芝居に「恥ずかしい部分もありつつ、まだ着られるのかという思いもありつつ、複雑ですね」と照れ笑いを浮かべた。サバサバとした性格のキャラクターで「笑ったり怒ったりシーンごとに感情が違うので演じていて難しい」と印象。「でもあまり女の子っぽさを出さないような部分は、私とも似ているのかな」と自身との共通点を語った。
