フジ 芦原妃名子さん急死の問題に言及 「ミステリという勿れ」の脚本家と原作者は「良好な関係」

2024年02月16日 15:21

芸能

フジ 芦原妃名子さん急死の問題に言及 「ミステリという勿れ」の脚本家と原作者は「良好な関係」
フジテレビ社屋 Photo By スポニチ
 フジテレビは16日、東京・台場の同局で定例社長会見を行い、昨年10月期に日本テレビでドラマ化された漫画「セクシー田中さん」の芦原妃名子さん(享年50)が急死した問題について、見解を述べた。
 芦原妃名子さんの訃報は1月29日に伝えられた。芦原さんは1月26日に更新した自身のXで、脚本をめぐり局側と折り合いがつかず、自らが9、10話の脚本を書くことになったとして視聴者に向けて謝罪。当初提示していた「漫画に忠実に描く」などの条件が反故になっていたと明かしていた。

 港社長は、芦原さんの訃報に「本当に大変驚いた。この場を借りて、心より哀悼の意を表したい」と追悼した。

 小説や漫画の映像化にあたり、専務取締役の大多亮氏は「一番肝心なのは、やはり原作者の方と、それから出版社、脚本家、制作者、これは主にプロデューサーになるかと思うが、その信頼関係にあるというふうに思っている。当然、原作へのリスペクトっていうのは最大限に持たなければいけない。その中で、映像化にあたっては、ドラマならではの魅力を引き出したいというふうに制作サイドは思うことはある」と語った。

 「このケースに関してはオリジナル脚本と違う。脚色という分野。脚色していくわけだから、原作者の方への理解も当然必要になると思う。それでも原作者の方のイメージと違う場合もあるだろうし、一方で、原作者の方が感心するような脚本や演出も中には当然ある。お互いがWIN-WINの関係であれば最も幸せな作品になるが、全てがそうでないこともあるかとは思う。その場合、やはり原作者と制作者、出版社の方の信頼関係、そして丁寧な説明、すり合わせを地道にやっていくしかないというふうに思う。今回のことは、原作の映像化にあたってとても大きなテーマだと思うので、弊社の作り手たちとしっかりこのテーマを共有して映画やドラマ制作にあたっていきたい」と語った。

 なお、2022年1月期に同局でドラマを放送し、昨年9月には映画を公開した「ミステリという勿れ」は、「セクシー田中さん」と同じく小学館出版の漫画が原作で、相沢友子氏が脚本を務めていた。原作漫画との相違に関して、当時視聴者や観客から指摘があったか聞かれると、大多氏は「特に大きいのは聞いていない。感想としてはあったのかもしれないが、現場、それから原作者、脚本家の方から制作現場で、そういうことで何か齟齬(そご)があったというのは聞いていない」とコメント。詳細については把握していないとしつつも「脚本家と原作者は良好な関係だったと聞いている」と話した。

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