中田花奈 元乃木坂46→プロ雀士 あまりに異彩な経歴 衝撃転身にサイバー藤田晋社長も驚いた

2024年02月16日 13:00

芸能

中田花奈 元乃木坂46→プロ雀士 あまりに異彩な経歴 衝撃転身にサイバー藤田晋社長も驚いた
現在はプロ雀士として活躍している中田花奈 Photo By スポニチ
 トップアイドルグループ・乃木坂46の1期生から、雀荘のオーナーに転身。しかも、今シーズンから競技麻雀のプロリーグ「Mリーグ」に参戦と、タレント中田花奈(29)はあまりにもレンジの広いギャップで、ファンならずとも注目を集めている。今年1月には、麻雀を始めた女子高生の日常を描くアニメ「ぽんのみち」(TBS系、金曜深夜)の主題歌「ポンポポポン」(中田花奈feat.ぽんのみちオールスターズ)で、卒業以来約4年ぶりに歌手として再デビュー。多彩な才能の一端に触れた。(取材・構成 江良 真)
 【中田花奈インタビュー(1)】

 ―アイドルから雀荘のオーナーという転身劇は、いまだかつて聞いたことがありません(笑い)。しかも乃木坂46というトップ中のトップのアイドルグループ。いったい何があったんですか?

 「(笑い)元々は引退を考えていたんです。タレント活動はそこまでやるつもりはあまりなくて、自分の冠番組がもう少し続けさせてもらえるということだったので、その間は卒業してもしばらくは事務所にいようと思っていたのですが…」

 ―「乃木坂46中田花奈の麻雀ガチバトル! かなりんのトップ目とれるカナ?」(TBSチャンネル)ですね。

 「はい。でも、自分の中ではほぼほぼ引退して雀荘のママになろうと思っていました。だから、乃木坂の卒業発表をしたあたりから雀荘経営に向けてお店の内見に行ったりとかしていました」
 ―少し順を追ってお聞きしますが、卒業後は他の芸能活動を考えなかったのはなぜなのでしょう?

 「同期のみんなはミュージカルに出たいとか、アーティストになりたい、女優になりたい、バラエティに出たいと、いろんな夢がはっきりと決まっていたのですが、私はアイドルが一番好きで、特別なかったんです。だからタレント活動の方向じゃないんだな、と思っていました。ただ、麻雀は趣味の域ではあるんですけど、すごく楽しくて好きだったんです。その流れで、あ、麻雀店を開いてみようかなと思ったのが最初のきっかけですね」

 ―もちろん番組出演をされていて、麻雀に触れていたことはあると思うのですが、そこまでのめり込んだ理由はどういうところなのでしょうか?

 「乃木坂の頃に落語を題材にした舞台をしたんですが、そこに“数え役満”という麻雀用語が出てきたのです。これはどういう意味なんだろう?と思って。調べていくうちになんだかすごく知的でおもしろいゲームだな、と思い始めたんです」

 ―だけど、麻雀は1人でできないし、覚えるのも大変では?
 「いえ、今は麻雀アプリがあるので、1人で毎日やってました(笑い)」

 ―あ、なるほど。

 「でも、事務所のスタッフで麻雀ができる人を募って“私、番組に出るので練習させてください”とか言って、収録終わった後とかにみんなで麻雀を打ちにいったりとかしていました。それと、麻雀番組に出るようになってから、父ができることも知ったんです」

 ―確かに、学生の頃はやってても、家庭を持つとなかなかやらなくなりますもんね。

 「私が物心ついた頃には打ちにいったりすることもなかったみたいで。番組を見て“あれを切るのは違うよ”、“へたくそだねえ”とか言われたんです。覚えたてだから仕方ないのに。でも、それを言われたことで火が付いて、真剣に勉強したりしたので、ある意味、父の影響もあるのかな?(笑い)」

 ―どんどんのめり込んでいったんですね。ただ、やはり雀荘というのは素人目でも経営が大変そうですが…。

 「そうですね(笑い)。私はいわゆるみなさんが持っている雀荘のイメージを変えたかったんです。もちろん麻雀卓はあるんですが、カフェをベースにしたくて、麻雀をしない人も来てくれるようにしたかったんです。映えスポットみたいになってくれたらいいなぁと思っていました」

 ―麻雀カフェですか。ひょっとしたら日本で唯一のジャンルでは?

 「(笑い)今はすごくきれいな店も多くなっていますが、確かにこういう業態はうちぐらいかな、と思いますね」

 ―Mリーグ(18年発足。1チーム4人の9チームで争う。ABEMAで中継)の盛り上がりも大きいのでしょうか。

 「それが一番大きいかもしれません。MリーグのPV(パブリックビューイング)を見にいった時に、すごく楽しかったんです。スポーツバーでひいきのチームを応援しているみたいな感じで。それまではiPhoneとかで1人で観戦していたので、こんな空間を作ってみんなで盛り上がることができたら最高だな、とすごく思いました」

 ―経営は1人でやられていると聞きました。

 「そうですね。事務所の人とかもなんかあったら言ってねとは言ってくれるんですけど、一応全部自己資金でやると決めているので、お金のことも含めて全部自分でやってます。ただサイバーエージェントの藤田晋社長にはアドバイスをもらいにいきました」

 ―え?あの藤田さんですか?

 「(笑い)はい、アポをとって」

 ―確か、Mリーグのチェアマンをされていらっしゃるんですよね。とはいえ、すごい行動力。藤田さんは何とおっしゃってました?

 「雀荘?ほんとに?って。でも、私が勢いでぶわーっと話していたら、まぁ頑張ってみなさいという感じでした(笑い)」
 ―藤田さんも変わった子だなあと思ったかもしれませんね(笑い)。

 「ただ、いざ経営を始めるとなると、思っていた以上に大変でした」
=(2)に続く=

 ◇中田花奈(なかだ・かな)1994年(平6)8月6日生まれ、埼玉県出身の29歳。小学校の頃からアイドルが好きで、11年、試しに受けた乃木坂461期生のオーディションに合格。翌年、アイドルとしてデビューした。グループでも屈指の努力家。麻雀だけでなく、ピアノ、ダンス、タロット占い、投資など多彩な特技を持つ。20年10月に乃木坂46を卒業。テレビ朝日の公式YouTubeチャンネルの企画をきっかけに雀荘カフェ「chun.」をオープン。昨年6月に麻雀プロリーグ「Mリーグ」の新規チーム「BEAST Japanext」に加入。プロ雀士としてのキャリアをスタートさせた。

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