秋野太作 出世作「俺たちの旅」に存在したカースケとグズ六の温度差明かす「格好つける場所が…」
2024年02月16日 19:25
芸能
「裏話を言うと、あれだけど…」と切り出した秋野は、「キャスティングが全部決まったのが、撮入(クランクイン)の3日前かな」と打ち明けた。最初、中村以外は別の人物がキャスティングされていたものの、2人が撮影に入る直前に降板。まず田中が決まり、「3人目」として秋野に白羽の矢が立ったという。「オレがNHKで仕事してたんだよ。そしたら鼻の頭に汗をかいたプロデューサーが来て、“お願いします。この台本を読んでください”って。で、読んだら、結構面白いんだよ」。すでに別のドラマが2本決まっていたものの、スケジュールをやり繰りして、何とか1年間、乗り切った。
台本に興味を抱いた秋野と違い、「最初、中村雅俊は台本を読んだ時に不満だったらしい」とグズ六はぶっちゃけ。その理由について、「(雅俊は)格好つけたかったらしんだけど、格好つける場所が(ドラマに)ないんだよ」と打ち明けた。青春ドラマのヒーロー役をイメージしていた中村にとって、普通の日常生活を描いた「俺たちの旅」は肩透かしの内容。「格好悪い(役)なんだよ。そこが分からないんだよ、あいつ」と秋野は当時の「温度差」を苦笑いで振り返っていた。