「不適切にもほどがある」出演女優の“胸チラ”衣装に騒然…これはセクハラ?クドカン“狙い通り”の議論に

2024年02月16日 10:09

芸能

「不適切にもほどがある」出演女優の“胸チラ”衣装に騒然…これはセクハラ?クドカン“狙い通り”の議論に
TBS「不適切にもほどがある!」胸元ざっくり衣装で登場した澄田綾乃。インスタグラム(nonnon112620)から
 俳優の阿部サダヲ(53)が主演を務めるTBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」(金曜後10・00)は16日、第4話が放送される。放送毎にSNSで盛り上がりを見せ、トレンドに浮上する話題作。第3話では、話題沸騰のミュージカルシーンで「セクハラ問題」に切り込んだ。
<※以下、ネタバレ有>

 宮藤官九郎氏がオリジナル脚本を手掛けるヒューマンコメディー。「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」の阿部&宮藤氏&磯山晶プロデューサーが「タイガー&ドラゴン」以来19年ぶりにタッグを組んだ。主人公は1986年(昭和61年)から2024年(令和6年)にタイムスリップしてしまう“昭和のダメおやじ”体育教師の小川市郎。彼の“不適切”な言動がコンプライアンスで縛られた令和の人々に考えるヒントを与える。

 第3話は「カワイイって言っちゃダメですか?」。小川市郎(阿部サダヲ)は再び昭和へ…一人娘の純子(河合優実)たちが待つ自宅に戻る。一方、令和の犬島渚(仲里依紗)と秋津くん(磯村勇斗)は向坂サカエ(吉田羊)の元夫でタイムマシン開発者・井上昌和(三宅弘城)と対面。過去を改ざんすると未来が変わってしまう“タイムパラドックス”の危険性について聞かされる。そして、純子は昭和の過激なバラエティー番組の挑戦者に。市郎とサカエもスタジオに付き添う。渚は先輩プロデューサー・栗田一也(山本耕史)の担当番組で起こったスキャンダルに巻き込まれ…という展開。

 初回から毎回放送される本格的なミュージカルシーン。第3話では、渚が務めるEBSテレビの情報番組「プレサタ」放送中の出来事をきっかけに、昨今の「セクハラ問題」に一石を投じた。

 「プレサタ」代打MCを務めた八嶋智人の「かわいいね~」などの発言が「NG」だと指摘されることなどに端を発したセクハラ問題。番組スタッフと見られるミニスカ女性や胸元がざっくり開いたトップスを着用した女性が「アンタの為にミニをはいてるわけじゃない」「アンタのために谷間を見せてるわけじゃない」と主張するが、八嶋は「見ない方が不自然でしょ」「色っぽいぜって思うくらいは大目に見てよ」と反発する。

 このやり取りが、ネット上で大きな話題に。「令和って生きづらいんだな…足や胸出した服着てるのに見られたら嫌。可愛いねや頑張れがハラスメント?いや、見られたくなきゃ出すな。だし、可愛いねって言われたらニコニコありがとうございまーすって言っとけ」「セクシーすぎる服着てる側もそう、やり過ぎは逆ハラスメント」「“見るハラ”という概念がある以上、これは男性を見るハラ加害者にしかねない危険行為。交通事故でいう所の、飛び出しのようなもの」「好きな服を着ればいいけど、見たくもないものを見せられてる側の気持ちも考えて着ようね」「すごい服過ぎて声に出して笑ってしまった」と、さまざまな声が上がった。

 「胸元チラリAD」として登場した澄田綾乃は、自身のSNSで衣装について「胸元見えやすいように2回裾折ってあるんだ」など、衣装に関する裏話も公開している。

 脚本を担当する宮藤氏は、このドラマについて、制作発表記者会見の際「いろいろ『だめ』なことが多いですが、なぜダメなのかを、考えなくなっているな…と思います。今は、『頑張れ』も気軽には言えない時代になった。『なぜ頑張れと言ったらダメなのか』ということを考えるきっかけにしたい。ドラマを見た後に、話し合って欲しいですね」と意図を語っていただけに、このネットの盛り上がりは“大成功”ともいえる。

 毎回、さまざまな角度から「~しちゃダメですか?」と問題提起している同作。第4話はきょう16日、「既読スルーしちゃダメですか?」が放送される。

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