田崎史郎氏 自民の裏金調査結果は「55点」で「提言の中身がしっかり」 伊藤惇夫氏は「評価部分少ない」

2024年02月16日 13:20

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田崎史郎氏 自民の裏金調査結果は「55点」で「提言の中身がしっかり」 伊藤惇夫氏は「評価部分少ない」
東京・赤坂のTBS社屋 Photo By スポニチ
 政治ジャーナリストの田崎史郎氏が16日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。自民党が15日に派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、政治資金収支報告書に不記載があった議員ら計91人に実施した聞き取り調査の結果を公表したことに言及した。
 調査は不記載議員に加え、各派閥・議員グループの幹部からも状況を確認。森山裕総務会長、小渕優子選対委員長ら党執行部6人が分担して2日に開始し、調査に参加した弁護士が結果をまとめた。

 調査では、派閥から還流された金を議員自ら認識していたのは32人で、うち11人は収支報告書への不記載を認識していたと明らかにした。主な使途として、懇親費用や車両購入など15項目を列挙。違法な使途は否定した。安倍派では不記載が20年以上前から行われていたこともうかがわれるとした。具体的回答は匿名とした。還付金などを「使用していた」と答えたのは53人、「使用していなかった」は31人、残りの1人は受領を認識していなかったと回答した。

 野党が追及した安倍派の裏金づくりの時期や動機は「判然としない」と結論付け、使途についても領収書を明示していないケースがあり、不明朗さは否めない内容。調査の客観性を確保するため外部弁護士を介在させたが、真相は依然やぶの中で、自前調査の限界を露呈した格好となった。

 岸田首相は、裏金事件を巡る国会の政治倫理審査会の開催について「国会で決めるものだ。党としてはそれぞれの議員があらゆる場を通じて丁寧に説明を尽くすよう引き続き促していきたい」と述べた。

 田崎氏は、この聞き取り調査について「始めた経緯、理由が不明のままで55点」と100点満点で55点の評価だったが、「50点を超えた部分は、20ページの調査報告書なんですね。そのうち3ページ分が再発防止に向けた、聞き取りに当たった弁護士さんの提言なんです。提言の中身がしっかりしている。これをやれば、我々も参考になるし議員にとっても参考になる。だから、調査部分はまだまだ足りないところがあるが、この提言については他の党の人も読んだと方がいい。国会議員たるもの気を付けないといけない点が網羅されている」と自身の見解を述べた。

 一方、政治アナリストの伊藤惇夫氏は「32点」だとし「評価できる部分が少ない」と切り捨てた。

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