「セクシー田中さん」原作者急死 日テレ社内特別調査チーム設置「客観的な視点で経緯と問題点の検証」 

2024年02月16日 05:00

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「セクシー田中さん」原作者急死 日テレ社内特別調査チーム設置「客観的な視点で経緯と問題点の検証」 
日本テレビ社屋 Photo By スポニチ
 昨年10月期放送の日本テレビドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が急死した問題で、同局は15日、外部有識者に協力を依頼した上で、ドラマ制作部門から独立した社内特別調査チームを設置すると発表した。原作漫画を出版した小学館の協力も得る。独自に社内調査を行っていたことも明かした。
 発表された文書では、芦原さんへ哀悼の意を表すとともに「早急に調査を進め、真摯(しんし)に検証し、全ての原作者、脚本家、番組制作者等の皆さまが、より一層安心して制作に臨める体制の構築に努めてまいります」とした。同局は、芦原さんの死去が分かった先月29日と翌30日にコメントを発表して以降、2週間以上沈黙を続けてきた。

 同局によると、情報発信を控えていた理由は、SNS上で個人名を挙げての誹謗(ひぼう)中傷がある中で、関係各所に影響が及ばないように配慮したためという。調査チーム設置の背景は、社内調査に加えて「より客観的な視点で経緯と問題点の検証を行う必要があるとの考えに至った」とした。

 調査の大きな注目点は、脚本家・相沢友子氏と小学館「第一コミック局」編集者の脚本を巡った意見の食い違い。ともに今月8日にコメントを発表し、第一コミック局は芦原さんの意向をドラマ制作側に伝えていたことを強調。一方、相沢氏は芦原さんが終盤の脚本を執筆した経緯について「初めて聞くことばかり」とした。日本テレビが相沢氏に芦原さんの意向をどれだけ詳細に伝えていたかが大きな焦点になる。同局には、相沢氏と小学館側の意見の相違について説明を求める声が多く上がっていた。

 この件について、同局は「公式サイトのコメント以上のことはお伝えできかねます」としたが「新体制での調査では有識者の協力を得て改めて調査を行っていく予定。公表すべきことについては適切な時期に速やかにお伝えします」としている。

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