【6日開幕棋聖戦】山崎隆之八段が患った緑内障とは 失明原因1位 早期発見が大切

2024年06月02日 05:00

芸能

【6日開幕棋聖戦】山崎隆之八段が患った緑内障とは 失明原因1位 早期発見が大切
緑内障の仕組み Photo By スポニチ
 緑内障は日本における中途失明原因の1位で、全体の4分の1を占める。厚生労働省の調査では、40歳以上の20人に1人が緑内障という結果が出ている。
 視野が狭くなったり、視界が部分的に欠け、次第にその範囲が広がっていく。進行がゆっくりで、片側の目の視界が欠けている部分を、正常に見えるもう片側の目が補うことから異常に気付きにくい。早期の検査で発見することが大切になる。

 原因は、目の中の圧力(眼圧)が高くなり視神経が圧迫されることによると考えられている。目の中には血液の代わりに栄養分を運ぶ「房水」という液体が流れており、これが排出される器官「シュレム管」が詰まって房水がたまることで眼圧が高くなる。ただ眼圧が高くなくても発症する「正常眼圧緑内障」もある。

 一度、視神経に障害が出ると現代医学では元に戻らない。治療は点眼薬、手術による眼圧のコントロールが中心になる。芸能人では、フリーアナウンサーの生島ヒロシ(73)が2018年2月に罹患(りかん)し、右目を手術したと公表。タレントの大桃美代子(59)も緑内障と診断されている。

 一方、似た病名の「白内障」は、黒目にある水晶体が白く濁り、視力が低下する病気。主な原因は加齢。進行した場合は、濁った水晶体を取り除き、人工のレンズに置き換える手術を行う。

 ≪30センチ離し片目で中心見てチェック≫緑内障など視野に異常がないかは「アムスラーチャート」というマス目のシートでセルフチェックできる。シートを約30センチ離して、片方の目を手で覆い、もう片方の目で中心の丸を見る。マス目の一部が欠けたり、ゆがんだり、ぼやけたりした場合は、緑内障を含む目の疾患の可能性があるので、眼科で詳しい検査が必要。

この記事のフォト

おすすめテーマ

2024年06月02日のニュース

特集

芸能のランキング

【楽天】オススメアイテム