山崎八段 6日開幕棋聖戦を前にビデオメッセ 藤井棋聖相手に「いい将棋を」 関西将棋フェス特別ゲスト
2024年06月02日 19:00
芸能
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挑む藤井は20年度棋聖戦以来、タイトル初挑戦からの連続獲得を失敗なしのまま22期へ伸ばしている。伊藤匠七段(21)を挑戦者に迎える叡王戦5番勝負でも、先にカド番を背負った5月31日の第4局を勝利し、2勝2敗のタイ。20日に第5局の大一番を迎える。
同イベントには山崎の練習将棋相手、上野裕寿四段(21)が出演した。関西本部所属棋士の拠点、大阪市福島区の関西将棋会館棋士室にいると「こちらが教わる立場なのに(山崎から)“教えて下さい”と声を掛けてもらえた。形勢がよくても逆転される。中終盤の力がつきます」。2日付け本紙社会面インタビューに応じた山崎は昨年度、B級1組順位戦からの降級危機を迎え、勉強法を改めたと告白した。
「落ちるにしても実力を出し切って落ちたかった。なので実戦勘をより磨くために、若手と指しまくることにした。自分史上一番実戦を指しました」
その一人が昨年度51勝9敗で藤井に次ぐ勝率2位、・850の藤本渚五段(18)であり、その兄弟子で新人王戦優勝の上野だった。
「定跡にこだわらない力将棋は魅力。山崎先生の独創的な将棋が、5番勝負で見られることを楽しみにしています」。前日も4局、ネット将棋で山崎に教わったという上野は5番勝負への期待をそう語った。
○…昨年10月にプロを指す四段に昇段した上野は兵庫県加古川市出身で、その加古川市が主催する棋戦、加古川青流戦で現在16強に進出する。若手棋士の登竜門として知られ、その開幕局で指した棋士の優勝確率が高いことが久保利明九段(48)、菅井竜也八段(32)らと出演したトークコーナーで話題に挙がった。21年度の服部慎一郎六段(24)、昨年度の藤本らで上野も5月18日の開幕局を制した。「開幕局で指せば優勝すると言われる。頑張りたい」。昨年度の藤本に次ぐ、井上慶太九段門下による連覇へ意欲を語った。