小学館が公表 「セクシー田中さん」以前にもあった“原作改変”問題「作家が許容できないほど」のケースも

2024年06月03日 16:07

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小学館が公表 「セクシー田中さん」以前にもあった“原作改変”問題「作家が許容できないほど」のケースも
小学館 Photo By スポニチ
 小学館は3日、昨年10月期放送の日本テレビドラマ「セクシー田中さん」原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が急死した問題について、調査結果を公表した。報告書の中で同社は、本件以前にもメディアミックスにあたり原作が改変され、修正を重ねるケースがあったことを明かし、再発防止を誓った。
 同社は公式サイト上に、PDF文書90枚の「特別調査委員会による調査報告書公表および映像化指針策定のお知らせ」とPDF文書1枚の「映像化指針」を掲載した。報告書には映像化までの経緯や芦原さんのこれまでの映像化された作品の詳細、本件の問題点などが記載されていた。

 その中で、同社がこれまで取り組んできたメディアミックスについて触れ、「ドラマ完成までに生じる問題」として「原作改変の問題」について言及。漫画編集に関わった社内の複数のヒアリング対象者によると、「これまでも原作改変がたびたび問題になった」と明かした。

 同社は「漫画とドラマでは表現方法が異なるのでどうしても原作を改変せざるを得ないことは共通認識として編集者にはあるところ、原作者が許容できないほどに原作からの改変をされ、編集者が修正交渉をすることもよくあったようである」と説明。

 その上で、「実務の実際では、改変が当然できると考えているようなテレビ局のプロデューサーもいる。テレビ局は時間に追われ、脚本を作りながらドラマ制作を進めていくので、作家にとって熟考する時間的余裕がなかった例も少なくない」と、局側への理解も示した。

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