小学館「セクシー田中さん」調査結果報告 SNS論争「作家や編集者を孤立させない」再発防止策

2024年06月03日 23:45

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小学館「セクシー田中さん」調査結果報告 SNS論争「作家や編集者を孤立させない」再発防止策
小学館 Photo By スポニチ
 小学館は3日、昨年10月期放送の日本テレビドラマ「セクシー田中さん」原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が急死した問題について、調査結果を公表した。
 報告書では「本事案では芦原氏が何度も同じ指摘をしないと原作に沿った脚本の修正がなかったことと、日本テレビ側が芦原氏の修正意見について反論して、従前の脚本を維持しようとしたことがあり、芦原氏や社員A(小学館社員)に大きな負担を強いた」と指摘。「この度、本件脚本家の回答によれば、その大きな原因として、日本テレビ社員Y氏が、芦原さんの意向をふまえて社員Aがアレンジやエピソードの入れ替えなどをしないように何度も強く求めたことを本件脚本家に伝えていなかったり、監督などの制作陣の意見を反映したりした可能性がある」とした。

 また「日本テレビは、本来、芦原氏の意向を本件脚本家に伝え、原作者と脚本家の間を調整するという役割を果たしていない可能性があり、ドラマ化の経過や芦原氏の意図を十分理解しなかった本件脚本家が強い不満を抱き、SNS投稿に至ったものと思われる」とした。最終話放送後に脚本家が思いを投稿し、これに対し、芦原さんがこちらもSNSで反論する事態となった。

 小学館側の対応として報告書は「SNS投稿がされる前の段階で小学館の法務室、広報室への相談がなかったことは、今後同種の事案が発生した際に留意したい。日頃からリスク対応を行っているこれら部署に相談があれば、同氏の投稿を止められなかったとしても、起こりうるさまざまなリスクの説明はできたかもしれない」とし「危機意識を共有し、助言を受けることができるSNSに関する専門窓口があればよかったかもしれない」と記した。

 そして「万が一にも、作家や編集者がSNSによる論争の矢面に立つようなことが生じた場合は、作家や編集者が孤立しないように、事案に応じて、会社が楯となって情報発信することを検討することが望ましい」と再発防止策を提言した。

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