映画好きの落合博満氏「ゴジラ-1.0」は「見応えあった」が「映さない方が良かった」ものは…

2024年06月03日 17:05

芸能

映画好きの落合博満氏「ゴジラ-1.0」は「見応えあった」が「映さない方が良かった」ものは…
落合博満氏 Photo By スポニチ
 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が3日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。第96回アカデミー賞で、アジア映画として初の視覚効果賞に輝いた「ゴジラ-1.0」について語った。
 視覚効果賞を獲得した映像については「ゴジラのアップした顔とかっていうのは随所に出ていたんでね。これは見応えありましたよ」と高評価。「でも、あの撮影している風景を見ると、あれは映さない方がよかったんじゃないかなっていうふうには思うけどね」とメイキング映像は見たくなかったという。

 最小限のセットで街並みを再現したりと、低予算ならではの工夫が凝らされた映画だったが、落合氏は「ネタバレしてるじゃない。ネタバレしない方がいいんじゃない。飛行機も人間が両方から揺らしてるとか、ああいうのは見ない方がいい」とこだわりをのぞかせた。ニュースでメイキング映像を見てしまったそうで「やるから見たんであってね。こういうことかよって」と悔しがった。

 それでも「凄いからアカデミー賞を獲るんであってね。まして制作費が10分の1?それでできるっていうんだから、ますますこういう映画が増えてくるんじゃないのかな」と評価。「それだけ日本の技術が進歩しているってことなんだろうと思います」と今後も日本的な技術を駆使し、工夫をこらした映画が続くことに期待した。

 ゴジラが銀座に迫るシーンで、スタッフが鑑賞中に泣いてしまったたことを告白すると「なんで泣くんだよ。物語として見りゃいいだけであって、そんなに泣くようなシーンでもないと思うよ」と主張。スタッフが「ショッキングで怖いと思っちゃったんですよね」と説明すると「実際問題あり得ないものを見ている。ゴジラクラスの大きい生き物が存在するかって存在しないんだから。恐竜より大きいはずだよ」と話した。

 これまでのゴジラ作品では、熱線を吐く時は背中が光っていたが、今作では背びれが隆起する形となっていた。それについては「(今までと)同じものはつくらないってことなんだろうと思う。違ったつくり方をしなければ賞は獲れないと思うよ」と評価した。

 これから今作を観ようと思っている視聴者へのコメントを求められると「これを見る前にゴジラ―1.0を見て、それからこの動画を見てください。そうじゃないとこうなるんだとネタバレしちゃっているので。楽しんでください。映画って楽しむもんだと思いますから」と呼びかけた。

 動画の最後には「映画って本当にいいもんですね。さよなら、さよなら、さよなら」と映画評論家の水野晴郎さん、淀川長治さんの名台詞を引用して動画を締めくくった。

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