ポールダンス世界王者の小源寺涼太「僕自身生きづらかった」 パフォーマンスの力で思い届ける

2024年06月03日 16:21

芸能

ポールダンス世界王者の小源寺涼太「僕自身生きづらかった」 パフォーマンスの力で思い届ける
記者発表会に出席した(中央)東ちづると出演者ら(撮影・小渕 日向子) Photo By スポニチ
 女優の東ちづる(63)が3日、都内で行われた「まぜこぜ一座」による映画「まつりのあとのまつり」(10月一般公開)の記者発表会に出席した。
 東が代表を努める一般社団法人「Get in touch!」は、障がいのある人、無い人、セクシャル・マイノリティーの人、そうでない人、いろいろな人たちが“まぜこぜ”になって暮らす心地よさを実感できる社会をめざし、エンタテインメントによるマイノリティーのPR活動に尽力してきた。

 これまでも障がい者アートの紹介、自閉症の啓発イベントなどを行ってきたが、パフォーマーによるショー「月夜のからくりハウス」が大好評。

 座長を務める東は「こんにちは、東ちづるでございます」と元気にあいさつ。日本は「まだ分断している部分もある」と危惧しながら、分け隔てない世界を作り上げることを目指す一座にとって目標は「解散」。

 「“デリケートな舞台なので公開は難しいです”と言われ続けてきた」とこれまでの険しい道のりを振り返り、「私たちが必要のない多様社会が実現すれば良い」と思いを伝えた。

 本作、“まぜこぜ一座”に初参加となるポールダンス世界チャンピオンの小源寺涼太。一座の思いに共感し、参加を決意したという。

 「僕自身生きづらかった」と口を開いた。「僕はLGBTQ。小さい頃からセクシュアル的なこともあって…。ポールダンスもまだマイナー。最近は男性も増えてきて、親しまれてきたけど、もっと多くの方に知ってもらいたいと思っている」と胸の内を語った。

 小源寺は「皆さんと一緒に当たり前に生きているだけ。(LGBTQが)特別クローズアップされることに違和感を抱いていた。質問されれば答える」と淡々と語り、「LGBTQが特別なことではない社会が広がっていければ。僕自身のパフォーマンスでもインスピレーションを届けていければ」と願った。

 今回は、レギュラーメンバーに加え、小源寺、「もののけ姫」の主題歌を歌った米良美一や、トップベリーダンサーのSAYURI、そして今大人気のドラァグクイーンユニット「八方不美人」が参加。より豪華になった「まぜこぜ一座」パフォーマンスを魅せる。渋谷区との連携で2000人規模のイベントを「LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)」で行う。

 「皆が楽しめるバリアフリーエンタメをめざす」を掲げ、会場ナインやバリアフリーの環境設備と合理的配慮にも努めている。

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