森永卓郎氏「多くの人に迷惑」定額減税に苦言 岸田首相の狙いは?「増税メガネを払拭するためだけ」

2024年06月03日 10:54

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森永卓郎氏「多くの人に迷惑」定額減税に苦言 岸田首相の狙いは?「増税メガネを払拭するためだけ」
経済アナリストの森永卓郎氏 Photo By スポニチ
 経済アナリスト・森永卓郎氏(66)が3日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(月~木曜前8・00)に生出演。政府が6月から始まった1人計4万円の所得税と住民税の定額減税について、企業に所得税減税額の給与明細への記載を義務付けすることに対して言及した。
 森永氏は「岸田総理が何がなんでも減税っていうのにこだわったので。複雑怪奇を通り越して訳が分からないことになってる。自治体の税金担当者は頭抱えてる」とコメント。

 「今月使用分から電気代が上がる。7月から負担がくる。ガソリン代も上がってきている。どうして夏以降にその実感がわくのか」「今減税してもすぐに増税されると思ったら、みんなどうするかっていうと、金を貯めておくんです。だから景気対策にもならない」と指摘。

 「なんのためにやっているかというと、増税メガネを払拭するためだけに、ものすごく多くの人に迷惑をかけているっていうのが定額減税」と述べた。

 給与明細への記載の義務付けは、減税の実感を高めるのが狙い。雇用主に給与明細への記載を求める省令を6月1日から施行した。国税庁によると、給与所得者は約5千万人おり、企業や自治体の事務負担は重くなる。

 6月は家計負担に影響する制度変更などが相次ぐ。医療機関に支払われる主な診療報酬は6月1日から引き上げとなる。原則、初診料は従来より30円増の2910円、再診料は20円増えて750円。入院基本料は病棟の種類に応じて1日当たり50~1040円上がる。患者は診察料金の1~3割を窓口で支払う。森林保全を目的とする新税「森林環境税」の徴収が6月から始まり、1人当たり年間千円を個人住民税に上乗せする。また、政府の補助金廃止により、大手電力10社と、大手都市ガス4社の6月請求分(5月使用)の家庭向け電気・ガス料金は、前月に比べ全社で値上がりとなった。

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