小学館「セクシー田中さん」準備期間の短さを反省「芦原氏のように原作の世界観の共有を強く求める場合…」
2024年06月03日 15:23
芸能
![小学館「セクシー田中さん」準備期間の短さを反省「芦原氏のように原作の世界観の共有を強く求める場合…」](/entertainment/news/2024/05/31/jpeg/20240531s00041000476000p_view.webp)
その中で、同社がこれまで取り組んできたメディアミックスの経緯を紹介。「連載漫画のドラマ化」にあたっては、「テレビ局からの打診、企画書の提出」から始まるというが、「特にオファー時の小学館の窓口は決まっていない」ことを公表した。
従来はさまざまな窓口を通して企画書を受け取り、「映像化の意図やイメージ、スタッフィングやキャスティング、放送予定テレビ局、放送時期などを原作者に伝えてもらうなどして、これについて原作者の意向を確認する」という。ドラマ化にあたり、原作者に「脚本家の情報や放送時期」を伝えた上で、企画書の検討を経て、原作者への最終確認をした後、ドラマ化を承諾する旨を「当該編集部あるいはクロスメディア事業局からテレビ局に伝えるのが一般的である」と、ドラマ化までの経緯を明かした。
契約に関しては、「ライツ管理室から、ドラマ化を許諾するテレビ局に原作利用許諾契約書のドラフトを送付し、契約条項に関する交渉を開始する。原作利用許諾契約書は小学館でマスター(雛形)として利用している契約書があり、これを元にテレビ局ごとの仕様に合わせて適宜、雛形に手を加えたものを提案する」というが、日本テレビ側の報告書には、書類での契約についての説明は少なかった。
編集側としては、「脚本のチェックなどの監修を、編集部担当者が原作者の意向を確認しながら進めていき、作品制作が行われる。脚本チェックは編集部であれば通常の編集業務と並行して、原作者であれば原稿執筆と並行して行われること、さらにテレビ局からの脚本の提出が遅いことも多く検討時間が限られるため、編集部や原作者にとっては多くの労力・負担を強いられるものとなっているのが実情である」と、ドラマ化にあたりさまざまな業務を抱えることを明かした。
その上で、今回の企画書提出からドラマ化の「約半年」という期間は「少し短い」という。「芦原氏のように原作の世界観の共有を強く求める場合には、本件のように企画打診から半年でのドラマ化は、結果として期間十分とは言えなかったと思われる」と振り返った。