小学館 芦原さん脚本執筆めぐる契約 7月時点では「代理して行うことではないと考え」反映させず

2024年06月03日 17:48

芸能

小学館 芦原さん脚本執筆めぐる契約 7月時点では「代理して行うことではないと考え」反映させず
小学館 Photo By スポニチ
 小学館は3日、昨年10月期放送の日本テレビドラマ「セクシー田中さん」原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が急死した問題について、調査結果を公表した。改変の契約書に関して、小学館と日本テレビで相違があったことを明らかにした。
 同社は公式サイト上に、PDF文書90枚の「特別調査委員会による調査報告書公表および映像化指針策定のお知らせ」とPDF文書1枚の「映像化指針」を掲載した。報告書には映像化までの経緯や芦原さんのこれまでの映像化された作品の詳細、本件の問題点などが記載された。

 日本テレビ側での報告では、芦原さんが9、10話脚本を執筆したタイミングでは、「原作利用許諾契約書」が結ばれていなかったことが明らかになった。

 報告書では一連の問題の「識者見解並びに世評」として、「テレビドラマ化の実情から理解を示しつつも契約書を作成しないことの問題点が指摘された。本事案においてメールおよび口頭での契約を文書化した契約書のドラフトを作成し送付したものの、ドラマ放送開始までに締結に至らなかった」と回顧。

 契約書をめぐる小学館内のやりとりが克明に記されており「漫画のドラマ化に関する利用許諾契約書の起案を依頼された」として、契約書の起案を依頼された社員が7月3日に初稿案を部署内に回覧。芦原氏の担当社員から修正指示を受け「修正版の確認に時間を要し、7月28日、日本テレビに送り出した」としている。

 一方で、「日本テレビに芦原氏が脚本を書く場合もあるとの提案をして承諾されていたことを聞いていたが、脚本の作成は監修とはいえず、原作利用許諾契約とは別物となる脚本家としての契約は、小学館が代理して行うことではないと考え、この時点では契約案には反映させなかった」と明らかにした。

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