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強烈な引き満喫!!“再会”80センチ級コイ 本命ソウギョ不発も 板橋区・荒川

2024年05月12日 04:30

社会

強烈な引き満喫!!“再会”80センチ級コイ 本命ソウギョ不発も 板橋区・荒川
河岸がなくなるほど潮が上げてきた時にヒットしたのは84センチのコイ。ソウギョで慣れていなければ大変な1匹だった Photo By スポニチ
 【奥山文弥の釣遊録】東京都内を流れる荒川へ行ってきました。ここにはコイだけでなく、中国四大家魚のソウギョやハクレンもいるそうです。

 多摩川には砂利の河原がありますが、流れが複雑に変えられ水路化されてしまった荒川下流には河原がありません。また周辺に駐車場もなくアプローチに悩んでいましたが、北里大学の先輩である大川雅治さんが「土日だけなら空いてる駐車場がある」と板橋区の戸田橋周辺を教えてくれました。5月5日のこどもの日、午前9時に到着。駐車場は野球場を利用する人たちでいっぱいでした。恐らく釣りは筆者たちだけではないでしょうか?

 草むらを抜けると川に出ます。だだっ広い川で、どこを狙っていいのか分からないほどでしたが、潮が引いていた時間帯でしたので、所々に小さな入り江があるのが分かりました。筆者はソウギョを狙いたかったのでフライとパン仕掛けを用意しました。まずはパン餌で様子を見ます。仕掛けを投入すると、上流に流れていきました。潮が上げ始めているのでしょう。何だか妙な気分でした。

 時間がたつにつれ流れは速くなり、水位はどんどん高くなっていきます。釣り座を後退させなければなりません。大川さんはソウギョは上流からやってくると言っていました。しかし、全く魚の反応はなく時間は過ぎていくばかり。いつの間にかアシ際まで水が上がってしまいました。上げ潮いっぱいになったところで魚の跳ねが見られるようになりました。恐らくコイでしょう。その波紋を見る限りではあまり大きくなさそうですが、あまりにもソウギョの反応が良くないのでコイでもいいから狙ってみようということになりました。

 大川さんはパンを沈めてウキ下を深く取り、筆者はそのままマルキユーのクロレラ入りの「藻べら」をまぶし、水面に浮かべておきました。時折ちぎれたパンを食べているような波紋が出たため、筆者は沖に向かって投げるのをやめ、河岸ギリギリにパンを浮かべておきました。しかも自分はそこから5メートルほど離れて、仕掛けとの距離を置きました。そして待つこと30分。ゴボンという音とともにパンが吸い込まれてロッドが倒れ、急いでロッドを抱えると強烈な引きが伝わってきました。と同時にリールのドラグ音が鳴り、ラインがどんどん出ていきました。

 ドラグを調整し直して、ポンピングに移ってもなかなか寄ってきません。水深があり川幅が広い場所の魚はよく引きます。2、3度空気を吸わせたぐらいでは弱りませんでしたが、その時に見た魚影は大きそうでした。大川さんが差し出した大型ネットに収まったのは約3分後でした。

 大きさは84センチ。スリムな野ゴイ魚形だったので重さは8・55キロでした。久しぶりの80センチ級に喜びつつも、ソウギョはその後もヒットしませんでした。それにしても釣り場は広大です。上手な利用方法を考えたらいいのにと思いました。(東京海洋大学元客員教授)

 ◇当日のタックル 竿=磯竿アモルファスウィスカー磯3号53遠投、リール=ルビアス3012、ライン=PE1・5号、ハリス=4号、ハリ=改良ソイ16号。

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