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100センチ超えソウギョ連発!確信104センチ、くいをかわしてキャッチ 初夏の元荒川で3ヒット初体験

2024年05月05日 04:30

社会

100センチ超えソウギョ連発!確信104センチ、くいをかわしてキャッチ 初夏の元荒川で3ヒット初体験
くいをかわして釣り上げた104センチのソウギョ Photo By スポニチ
 【奥山文弥の釣遊録】4月下旬、埼玉県の元荒川に行ってきました。冬のヘラブナ釣りでは有名ですが、実は利根川水系からソウギョが毎年初夏に遡上(そじょう)してくるのです。それを見つけたのは同県上尾市で歯科医をしている市川満さんです。10年ほど前、犬の散歩で土手を歩いているときにアシの葉を食べるソウギョを見つけ後日、1メートルを超える魚を釣り上げました。その情報を筆者に教えてくれて以降、彼は筆者のソウギョマスターになり、頻繁に同行させていただいています。

 「最近釣れてないから今日はまず魚探しね」と、桶川市から餌釣りでスタート。パンをつけて流すと1投目からアメリカナマズがヒットしました。ソウギョは音に敏感で他の魚が掛かって暴れると逃げてしまうので、すぐに下流に移動。そこでも3投目でいきなり魚が水面に躍り上がりました。水しぶきで魚体がよく見えませんでしたが、合わせを入れると磯竿3号がしなりました。「あまり走らないね。コイ?」とマスターが聞きますが、その重さで確信し「ソウギョです」と答えました。その答えを聞いて車に置いてきた玉網をマスターが取りにいったと同時に、筆者の視界にくいが入りました。ソウギョがそこへ行ったら一巻の終わり。すぐにロッドを高く上げて下流に移動、くいをかわしました。河岸が平らだったのでそこへ誘導しソウギョを横たえた頃、マスターが戻ってきてネットですくってくれました。104センチありました。

 その後大きくポイントを観察しながら移動していると、至近距離でライズするソウギョを発見。ここでフライロッドの出番です。白いフライを何度か流していると食いつきました。フィッシュオンです。この川で3匹目のフライでのヒット。最高の気分です。キャッチできると信じてファイトしていましたが、3分ほどのやりとりでバレてしまいました。早々に1匹目を釣った喜びがかき消されてしまうほどのものでした。バラしてしまったので釣り場を休めなければなりません。別ポイントでリベラ(リール竿のヘラスタイル)を、マスターは所用があるので2時間ほど休憩です。

 マスターが戻ってソウギョ釣りを再開すると、さっきと同じポイントで今度は3匹もライズしていました。想像してください。1メートルを超える巨大魚が3匹も水面で餌を食べている姿を。3匹もいるのだからどれかがすぐにヒットするだろうと高をくくっていましたが、それは間違い。フライを見破り悠然とライズしています。

 いくつフライを替えたことでしょう?グレーのフライをキャストした時です。何の前触れもなく目の前で大きな頭が出てきてフライをパクッとくわえました。ヒットです。この魚も勢いよく走りました。今までのどの魚よりも慎重にファイトし取り込み成功。この魚は108センチありました。この日のヒットは3匹。ソウギョ釣りの経験の中でこんな日は初めてでした。(東京海洋大学元客員教授)

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