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牛の角“モー、アピール成功” 銀白35センチ本マス 朝飯前、男体山眺め“2倍のおいしさ” 中禅寺湖

2024年05月18日 04:30

社会

牛の角“モー、アピール成功” 銀白35センチ本マス 朝飯前、男体山眺め“2倍のおいしさ” 中禅寺湖
男体山に見守られ銀色に輝く35センチの本マスを釣り上げた Photo By スポニチ
 【釣り女子アナの伝えたいこと】釣りが大好きなアナウンサー・大塚ひとみが、栃木県の中禅寺湖へ。観光名所を巡りながらのボート釣り。釣れたのは?取材の模様は動画でもお楽しみいただけます。

 午前4時。闇の中、迎えてくれたのは、雄大な三角すいの影。男体山だ。麓では、ボート釣りの太公望たちが次々と出船。ともした明かりが湖上で星のように散らばっていった。

 私が挑戦するのも、ボート釣り。お世話になるのは、湖畔で船宿と民宿を営んでいる民宿おかじん。若主人・岡本季充さん(56)が今回のお師匠さんだ。

 「一緒に船に乗り、レイクトロリングをしましょう。狙いは、おいしい本マス」。ボートでルアーを流す釣り方で、広範囲探れることが強みだという。薦めてくれたルアーは、牛の角でできたスプーン。水中で光り、魚に“モー(猛)”アピールしてくれるそうだ。

 空が白み始めた。湖面にはもやが立ち込めている。鳥たちのさえずりを破って、ギィーギィーとドラグ音。急いで竿を持ち「よっしゃ、重いぞ」。エメラルドグリーンの水中から、ラインと希望を巻き上げる。上がってきたのは、銀白色の本マス。肉厚の35センチだ。思わず、朝飯前のおなかがグゥ~。

 「僕も大好物。ビワマスとサクラマスが交配していいとこ取りをした魚だからうまいんだよね。まずは塩焼きかなぁ」

 岡本さんも食いしん坊だ。日が昇り、男体山が頂上までくっきり。最高の祝福である。

 中禅寺湖のレイクトロリングは、観光地巡りも楽しい。360度に名所があるため、魚信を待つ間も飽きることはない。「あれが紅葉で有名な八丁出島だよ」「遠くで雪をかぶっているのが白根山」。さらに「ここは幼い頃親戚に湖に落とされたエリア。今は遊泳禁止だけどね」。ガイド岡本の思い出も交じる。

 話しながらも操船に工夫をしてくれていた。ゆっくり、速く、止める、カーブなどと誘いを変えていると、ある名所の前で2本の竿が同時にヒット。先ほどと同型の本マスを2匹釣り上げることができた。

 「イギリスで釣ったね」。え、ここは日本だよ?首をかしげていると、英国大使館別荘記念公園の沖で釣ったからだそう。他にもイタリア、フランスと大使館別荘が並び、その国で釣ったと言うのがここのアングラーのあるあるらしい。

 午前7時過ぎに納竿。今の時季は朝マズメが狙い目だという。岡本さんは「マス類はほかに5種類ほどいて、特にレイクトラウトは大型。1メートルを超えるものもいる。自慢の景観を眺めながら、釣って驚いてもらえたらうれしいですね」と話す。

 中禅寺湖は魅力がいっぱい詰まった宝箱のような場所だった。

 ≪塩焼きさっぱり≫男体山を一望できる民宿おかじんでは、釣った魚を調理するサービスを行っている。中禅寺湖の魚をおいしく食べてほしいという思いからだ。私の本マスは塩焼きに。一口食べると、赤身から脂がジュワ。味は思いのほかさっぱりでどんどん食べ進む。刺し身やムニエルなどもオススメだそうだ。

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、中禅寺湖・民宿おかじん=(電)0288(55)0410。入漁料は2700円、大型エンジン付きボートは1万4000円、小型は1万2000円。宿泊は1泊2食付きで7800円、ボート利用者は6800円。

 ◇大塚 ひとみ(おおつか・ひとみ)1993年(平5)生まれ、千葉県出身。フリーアナウンサー。NHK宇都宮放送局、栃木放送、ウェザーニューズを経てフリーに。釣り歴はカサゴなど小物釣りを中心に20年。

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