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カレイの聖地20センチ超え33匹 千石さん、自作仕掛けで圧倒V 仙台湾で「カレイ船釣り大会」

2024年05月06日 04:30

社会

カレイの聖地20センチ超え33匹 千石さん、自作仕掛けで圧倒V 仙台湾で「カレイ船釣り大会」
喜びの上位入賞者。中央が優勝した千石清さん Photo By スポニチ
 【釣り人掲示板】2024「カレイ船釣り大会」(主催・がまかつ)がこのほど、宮城県大型魚礁沖で開催された。参加した40人が4隻に分乗し、20センチ以上のカレイの総匹数を競い合った。その結果、塩釜・みなとや丸に乗船した同県遠田郡の千石清さん(63=会社員)が33匹を釣り上げ優勝した。(スポニチAPC・菅野 順也)

 競技の舞台はカレイ釣りの“聖地”として知られる仙台湾・大型魚礁沖。参加者は塩釜港に午前4時半に集結、釣り座の抽選を行ったが会場にはすでに緊張感が漂っていた。参加者を乗せる「みなとや丸」の秋元勝治船長は「以前と比べるとカレイの棲息数が減少していますが、近況では復調の兆しがあります。好釣り場はピンポイントなので、攻めの展開を考えているところです」と好結果を出すことに集中している様子。

 仙台湾の中心部に位置する大型魚礁周辺に4隻が到着すると競技開始。つわものぞろいということもあり、早くも各船で次々に竿が曲がっていた。餌は青イソメで、ハリ数は3本までが規定。小突きの強弱や食わせのタイミング、仕掛けの長さやハリの選択など、さまざまな要素の組み合わせが勝敗を左右することもあり、競技性が高いのが人気の秘密。午前10時に、秋元船長に途中経過を聞くと「今、迷いに迷っています。型の良い場所は数が出ないし、型が小さい場所だと20センチ以上が釣れるのか…難しいです」と心境を話す。船長だけでなく“20センチ”の壁は参加者を悩ませる。良型を狙うなら小突きを抑えるのがセオリーだが、当たりが少なくなると釣り人は焦りから激しく誘いを入れてしまうもの。競技は心理戦でもある。

 正午に納竿。全身全霊を尽くし戦った参加者は、釣り上げたカレイを検量所に持ち込んだ。そんな中、33匹とダントツの釣果で優勝をした千石さんは勝因を「小突きのスピードを落として食わせるため止める時間を長くしたら、早々にダブルで釣れました。当日のパターンが読めた、と思った後は順調に数を伸ばすことができました。軟らかい幹糸を使用した自作の仕掛けも良かったようです」と分析。25匹で2位となった宮城県岩沼市の鈴木和則さん(47=会社役員)は「釣れる時間と釣れない時間がはっきりしていて、なかなか自分のペースに持ち込むことができませんでした。でも入賞できてうれしいです」と満足そうな表情で話した。

 ◇大会成績(総匹数。1~4位は船別1位、5~8位は同2位の横取り制。単位匹)
 (1)千石清(遠田郡)33(2)鈴木和則(岩沼市)25(3)小岩清(仙台市)24(4)佐藤公平(宮城郡)22(5)三浦雄一(盛岡市)27(6)佐々木洋(登米市)22(7)佐々木廉之(岩手郡)22(8)吉田みつぎ(紫波郡)16(敬称略)

 ≪ベストショット≫
 ◎千田・第一かどや丸=(電)0470(43)1432
 ▼釣果 マダイ8・5キロ
 ▼釣った日&ポイント 4月3日、千田沖
 ▼釣った人 埼玉県川口市の関塚厳さん

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