京都国際・杉原 プロ9球団スカウト前で真価 “実戦派”左腕魅せた3者連続三振だ8強

2023年07月21日 04:00

野球

京都国際・杉原 プロ9球団スカウト前で真価 “実戦派”左腕魅せた3者連続三振だ8強
<京都国際・京都外大西>7回1失点と好投した京都国際・杉原 Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権京都大会4回戦   京都国際8―1京都外大西 ( 2023年7月20日    わかさスタジアム京都 )】 第105回全国高校野球選手権大会(8月6日開幕、甲子園)の出場校を決める地方大会が20日に各地で開催された。京都大会では今秋ドラフト候補の最速143キロ左腕、京都国際・杉原望来(みらい=3年)が今夏初登板し、実力校の京都外大西相手に7回4安打1失点と好投。8―1の7回コールド快勝劇を演出し、準々決勝に駒を進めた。
 今夏初登板の先発・杉原が、春夏通算15度の甲子園出場を誇る実力校を圧倒した。

 「早く投げたかったので、気合が入っていた。四球がなかったことが一番良かった」

 圧巻は1―0で迎えた2回だ。先頭に左越え二塁打を許して無死二塁。ここでギアを上げた。3者連続三振。「ここで三振取って帰れば、チームに流れが来ると思った」。この日の最速140キロを計測した直球にスライダーなど変化球を織り交ぜ、7回4安打1失点と危なげなかった。

 試合の中で、状況に応じて投球に強弱をつける“実戦派″左腕。今春の近畿大会準決勝で金光大阪に敗れてからは、無駄を減らすことをテーマに取り組んだ。「春までは1試合の球数が多かった。それだと夏の連戦では勝ち進めない」。大人の投球を身に付け、それを実践した。

 9球団のスカウトの前で真価を発揮した。広島・鞘師智也スカウトが「常に相手を見て投げられる。器用な投手」と評すれば、オリックス・早川大輔チーフスカウトも「緩急をうまく使いながら、ピンチでは気合が乗っている」と、その“実戦派”ぶりに注目した。

 昨夏まで京都大会2連覇の立役者で、1学年上の先輩・森下瑠大(DeNA)を目標に掲げる杉原。「同じ左腕、背番号1だけど森下さんは別格。でも最後の夏は勝ち進んで、森下さんより良い結果を残したい」と、夏の躍進を誓った。(松本 航亮)

 ◇杉原 望来(すぎはら・みらい)2005年(平17)9月23日生まれ、大阪府岸和田市出身の17歳。6歳から和泉北リトルリーグで野球を始める。中学では岸和田シニアに所属。京都国際では1年秋に背番号20でベンチ入りし、2年秋から背番号1。遠投100メートル、50メートル走6秒8。1メートル75、70キロ。左投げ左打ち。

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