落合博満氏 球宴監督推薦選出時の口説き文句とは「“はい、出ます”と言った選手もいるんだから」

2023年07月21日 17:05

野球

落合博満氏 球宴監督推薦選出時の口説き文句とは「“はい、出ます”と言った選手もいるんだから」
落合博満氏 Photo By スポニチ
 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が21日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。監督として3度、コーチとして5度出場した球宴について語った。
 球宴の監督を務めるにあたり、頭を悩ますのが、監督推薦選手だ。「向こう(所属球団)の監督に“この選手とこの選手、お願いします”っていう感じで電話連絡。あとはマネジャーからしてもらうかね」。選出する際は、選手の所属球団の監督に、落合氏自らが直接連絡をとるケースも多かったという。しかし直々の電話とはいえ、常に「快諾」が返ってくるとは限らない。「いやあ、コイツ、ゲーム出ませんよ」。そんな返答の時に繰り出す“口説き文句”があった。

 「俺が頼んでるんだから。それだけ言ってくれれば、本人“出る”って言うから」

 落合氏の「俺が頼んでいる」に抗える選手はそうそういない。具体的な選手名は「差し控えましょう」と笑ったが「“はい、出ます”と言った選手もいるんだから」と穏やかな表情で振り返った。

 一見、強引にも見えるが、選出する際には細やかな心配りは忘れない。腐心したのは「前もって“こういう使い方をしますから”ということを言っておいてやらないと」ということだ。07年の球宴監督推薦。巨人・上原を選出する際、球団サイドには明確な起用法を伝えたうえで快諾を得た。

 「(第1戦の)東京ドームで上原を先発させるから、ということで口説き落としたということもある」

 東京ドームで開催された同年の球宴第1戦。その年のシーズンではリリーフで起用されていた上原が“初先発”し、球宴史上初の「9人継投」での勝利を収めた。快挙の裏側には落合氏の絶妙な「口説き文句」があったとも言える。

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