1998年、松坂大輔の夏を記憶に刻んだ横浜高校「第5応援歌」

2023年07月21日 14:18

野球

1998年、松坂大輔の夏を記憶に刻んだ横浜高校「第5応援歌」
1998年の松坂大輔は横浜高校の応援歌に背中を押され、甲子園で伝説をつくった Photo By スポニチ
 【君島圭介のスポーツと人間】甲子園の夏が来る。今年で105回目だが、1998年は特別だった。日本中が松坂大輔という17歳の少年に目が釘付けとなっていた。 【横浜高校「第5応援歌」など演奏動画はこちら
 PL学園との準々決勝延長17回250球の熱投。そして決勝での伝説のノーヒットノーラン。その名シーンを思い浮かべれば遠くで横浜高校の吹奏楽部が奏でる「第5応援歌」が鳴り響いている。

 選手も戦ったが、あの夏、スタンドの応援団も炎天下で延長17回を含め決勝まで戦ったことを忘れてはいけない。

 現吹奏楽部の部長を務める横山なつき(3年)は2005年生まれ。だが「松坂さんがいらっしゃったときの話は親からも聞きました。あらためて凄い高校なんだなと思った」と誇りにしている。

 松坂の在校時は男子校。「第5応援歌」もバンカラで迫力があった。共学になって4年。応援にはチアダンス部も加わって華やかになった。

 それでも「横高魂」は受け継がれている。第1応援歌、リバーエンジョイ、B1などの伝統曲。流行曲のアレンジが今の主流だが、横浜は硬派な伝統を貫く。横山部長は「演奏していて楽しい。暑くても勇気をもらえる」と明るく話してくれた。

 吹奏楽部顧問の竹牟禮亮教諭は「共学になって伝統を受け継ぎつつアップデート。力強さ、バンカラの魂は残しながら華やかさが加わった」と教えてくれた。

 アップデートされた「第5応援歌」。松坂大輔のいた夏を呼び戻し、新しい横浜高校の姿も見せてくれる。(専門委員)

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