佐賀・北陵が初の4強 明豊でソフトB今宮を指導した浦田監督に育てられた遊撃手の栗原がサヨナラ打

2023年07月21日 14:21

野球

佐賀・北陵が初の4強 明豊でソフトB今宮を指導した浦田監督に育てられた遊撃手の栗原がサヨナラ打
 タイブレークの延長10回に同点打を放った西久保(左)と栗原(右)は試合後、がっちり握手 Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権佐賀大会準々決勝 ( 2023年7月21日 )】 高校野球佐賀大会は21日、準々決勝2試合が行われ、北陵が延長10回タイブレークの末に東明館を逆転サヨナラで3―2と破り、初の4強入りを果たした。
 タイブレークの延長10回に1点勝ち越され、裏の1死二、三塁は遊ゴロで突っ込んだ三塁走者がアウト。2死一、三塁と追い込まれたが、1メートル61の代打・西久保汐(2年)に起死回生の右前適時打が生まれた。なお、2死一、三塁では7番の栗原孝太朗(3年)が、右越えへサヨナラ打。2019、22年と2度阻まれてきたベスト8の壁を初めて突破した。

 「みんな、気持ちが盛り上げっていた。長打は狙わずにミートだけを心がけました」と栗原。バントの構えから打つ遊撃手を守る守備の要が、試合を決めた。

 明豊のコーチとして、ソフトバンク・今宮健太らを指導するなど、経験豊富な浦田豪志監督が就任2年目。遊撃手の栗原は浦田監督から今宮のひたむきな努力を聞かされ、育った。

 「今宮さんはショートのグラウンド整備を1年生には任せず、自分でやっていたそうです。ケガをしないためだと聞きました」。イレギュラーなどの確率を極限まで減らすための基本が一番だと学んだ。タイブレークの10回無死一、二塁では「ずっと練習してきた」という守備シフトを試した。三塁手の失策で失敗に終わったが、攻めの守備を貫いた結果、その裏に歓喜の瞬間が待っていた。

 「毎試合が決勝戦」と浦田監督は今大会、合言葉のように選手たちに言い続けた。だから、次の試合のことは白紙。試合後、次戦への意気込みを聞かれた指揮官は「次(の試合)はいつですか? トーナメント表も見ていないので」と苦笑い。次は中1日の23日に鳥栖工と決勝進出をかけて、ぶつかる。頂点まではあと2勝だ。

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