トヨタ自動車 33歳代打の切り札・樺沢打で8強 右手中指の骨折乗り越え 昨年覇者を撃破

2023年07月21日 05:10

野球

トヨタ自動車 33歳代打の切り札・樺沢打で8強 右手中指の骨折乗り越え 昨年覇者を撃破
<ENEOS・トヨタ自動車>6回、トヨタ自動車・樺沢は勝ち越し適時打を放つ (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【第94回都市対抗野球第7日2回戦   トヨタ自動車3ー1ENEOS ( 2023年7月20日    東京D )】 2回戦3試合が行われ、昨秋の日本選手権を制したトヨタ自動車(豊田市)は、1点を追う6回に代打の切り札・樺沢健内野手(33)の勝ち越し右前適時打など3点を挙げ逆転勝ち。連覇を狙ったENEOS(横浜市)を3―1で下し、準々決勝進出を決めた。
 一振りに懸け、魂の一打を放った。トヨタ自動車を2年連続のベスト8へ導いたのは33歳のベテラン右打者・樺沢のバットだった。

 「打ったのは真ん中高めの真っすぐ。あとは必死過ぎて覚えてない」。そう振り返るのは0―1の6回だ。1死二塁から3番で巨人・北村拓の兄の祥治主将が中前同点打。なお2死一、二塁でENEOSが左腕・加藤三範へスイッチしたところで出番が来た。6番・河原右京の代打。「加藤が来たら河原のところで行くぞ」。藤原航平監督から言われていた通りの場面。2ボールからの3球目、直球に差し込まれながら右前へ運び、昨年覇者を撃破する一打となった。

 今季は5月に右手中指を骨折し2次予選は欠場した。今大会の役目は、ここぞの場面での代打。「悔しさはある。でもいつまでも自分が(レギュラーで)やってるようではね」。気持ちを切り替え己の役割に徹した。勝ち越しをお膳立てした北村主将は「ワンチャンスに集中力を結集できた」と胸を張った。

 V候補対決を逆転で下し、33歳のいぶし銀がチームを7年ぶりのVロードに乗せた。

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