【球宴】日本ハム・万波 初出場から史上初2戦連発で500万円荒稼ぎ!全パ最多タイ5連勝呼ぶMVP

2023年07月21日 06:00

野球

【球宴】日本ハム・万波 初出場から史上初2戦連発で500万円荒稼ぎ!全パ最多タイ5連勝呼ぶMVP
<全セ・全パ>試合後、バウアーから刀のグッズをプレゼントされご満悦の万波(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【マイナビオールスターゲーム2023第2戦   全パ6-1全セ ( 2023年7月20日    マツダ )】 日本ハムの万波中正外野手(23)が20日の球宴第2戦に全パの4番として先発出場。4回にトレバー・バウアー投手(32)から左中間にソロ本塁打を放った。第1戦に続く一発で、球宴初出場から2戦連発は史上初めて。2安打1打点で全パの2連勝に貢献し、最優秀選手賞(賞金300万円)に輝いた。マイナビドリーム賞(100万円)、第1戦の敢闘選手賞(同)と合わせて500万円の荒稼ぎだった。
 はたから見るほど簡単じゃない。万波は、打席で居心地が悪かった。「初めてのことで力んだ」。マウンドのバウアーが、しぐさで投げる球種を告げてくる。初球から直球、スライダーを連続空振り。「そういえば(バウアーが)そんなことを言ってたなと。でも、チャンスなのは間違いない」。気持ちを切り替えた。

 4回先頭。この回から登板したバウアーが、視線の先でにこやかに笑っていた。経験のない球種予告ありの対決。力んだ。だが、4球目のファウルフライを捕手の大城卓が捕球に失敗。「ラッキーだなと思った」と前向きになった。7球目のスライダーをフルスイング。左中間への2試合連続のソロに「完璧だった。球種予告は慣れなかったけど、最高の結果が出た」と笑った。

 球宴初出場から2試合連続本塁打は史上初となった。バウアーからは6月14日の交流戦でもソロを放っており、2度目の対決で2発目。「悪い感じはなくて、球のイメージもあった」と胸を張った。

 球宴前には、現役時代の球宴で“本塁打予告”をした日本ハム・新庄監督から「ホームラン予告をしろ」と指令が出ていた。試合後「今、思い出しました」と、バウアーの球種予告への“予告返し”失敗には「確かに、もったいないことしましたね…」と苦笑いした。だが、目標だったMVPに加え、マイナビドリーム賞を獲得。前日の敢闘選手賞と合わせた賞金計500万円は、年俸2000万円の4分の1だ。「思った以上にでかい額がきちゃった。(日本ハムが現在遠征中の)神戸で何か買えたらいい」とウハウハだ。

 2戦連発を含む6打数3安打2打点と充実の初球宴。あす22日のオリックス戦からリーグ戦が再開する。「気持ち的にはリフレッシュできた。連敗を止められるように」。10連敗中のチームを鼓舞する、最高の手土産だった。(田中 健人)

 ≪4年ぶり23人目≫万波(日)が2試合連続本塁打。球宴のシーズン2試合以上連続本塁打は19年第1、2戦の原口(神)以来4年ぶり23人目、28度目。球団では東映時代の72年大杉勝男、82年柏原純一に次いで41年ぶり3人目だ。また、万波は今回が初出場。球宴初出場試合からの2戦連発は史上初めてとなった。

 ≪6度目≫全パは21年第2戦から5連勝。全パの5連勝は17年第1戦から19年第1戦でマークしたのに次ぎ6度目のタイ記録になった。なお、同一リーグの球宴最多連勝は全セが97年第2戦から00年第3戦で記録した8連勝(1分けを挟む)。

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