藤浪晋太郎 電撃移籍から一夜明け、レイズ戦はベンチ入りせず トレードでオリオールズへ

2023年07月21日 08:09

野球

藤浪晋太郎 電撃移籍から一夜明け、レイズ戦はベンチ入りせず トレードでオリオールズへ
オリオールズに移籍した藤浪晋太郎(AP) Photo By AP
 アスレチックス・藤浪晋太郎投手(29)が若手左腕との交換トレードでオリオールズに移籍することが19日(日本時間20日)、決まった。一夜明けた20日(同21日)、米フロリダのトロピカーナ・フィールドで行われたレイズ戦ではベンチ入りしなかった。
 前日、アスレチックスは本拠地オークランドでレッドソックスと対戦。藤浪は18日(日本時間19日)の同カードで救援登板していた。オークランドとフロリダはアメリカ大陸を東から西へ横断する形で約2800マイル(約4500キロ)離れており、長距離移動になるとみられる。

 今年、阪神からポスティングシステムを利用し、メジャー挑戦を果たした藤浪。アスレチックスと1年契約を結び、シーズン98試合目を終え、ア・リーグ西地区最下位球団から、同東地区首位チームへの電撃トレードとなった。

 どん底から、はい上がった。アスレチックスでは開幕先発ローテーション入りも、課題の制球難に陥り4連敗と不振にあえいだ。4月下旬以降は、中継ぎに配置転換。救援でも当初は不安定な投球が続いたが、フォーム修正などで徐々に状態を上げ、6月20日ガーディアンズ戦から目下11試合連続無四球と制球難を改善。7月は7試合に登板して防御率2・25と本領を発揮しつつある。ここまで34試合登板5勝8敗3ホールド、防御率8・57。常時100マイル(約161キロ)前後を計測する剛球と鋭く落ちるスプリットを武器に、49回1/3を投げて51三振を奪っている。

 オールスター明け14日(日本時間15日)の後半戦再開を前にした藤浪は「後半も、いい感じを継続できるように頑張ります」と意気込んでいた。

 目下27勝71敗、勝率・276とア・リーグ西地区で歴史的な低迷を続けるアスレチックスから、58勝37敗、勝率・611でア・リーグ東地区の首位に浮上したオリオールズへ。ア・リーグトップの26セーブを挙げる守護神バティスタを擁するが、救援陣の防御率はリーグ7位の3・74。高い奪三振力を誇る藤浪の獲得で、救援陣を強化した形だ。

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