【球宴】オリ・舜平大「賞金は貯金しようと思う」史上最年少21歳0カ月で初登板初先発初勝利

2023年07月21日 06:00

野球

【球宴】オリ・舜平大「賞金は貯金しようと思う」史上最年少21歳0カ月で初登板初先発初勝利
<全セ・全パ>2回、中田を三ゴロ併殺に仕留めガッツポーズする山下(撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【マイナビオールスターゲーム2023第2戦   全パ6―1全セ ( 2023年7月20日    マツダ )】 “令和の新怪物”が快投デビューだ。オリックス・山下が2回1安打無失点。最速152キロの直球を主体にセ・リーグの強打者を力でねじ伏せ敢闘選手賞に輝いた。球宴の初登板初先発初勝利は球団初の快挙で、21歳0カ月での達成は11年第2戦のロッテ・唐川(22歳0カ月)を更新する史上最年少記録となった。
 「ケガなく楽しめたのが一番。(敢闘選手賞は)絶対、獲れない思った。考えてもなかったが、選んでいただいて本当に光栄。賞金(100万円)は貯金しようと思う」

 7回90球を投げた17日ソフトバンク戦から中2日での登板。狙っていた自己最速更新となる160キロこそならなかったが、予告通りの直球勝負を挑んだ。18球中17球が直球でカーブは1球。実に16球が150キロを超えた。

 初回は佐野を、この日最速152キロで一ゴロに打ち取るなど全て直球で3者凡退。2回は先頭の岡本和に左前打を許したが、牧は追い込んでからカーブを見せて外角150キロで空振り三振。続く中田翔は内角151キロで三ゴロ併殺打に仕留め「朝言われた」という2イニングを投げきった。

 エースへの階段を順調に上っている。高卒3年目の今季は開幕投手に抜てきされて1軍デビュー。平均球速154・2キロの速球と鋭く曲がるカーブを武器に、ここまで12試合に登板してリーグ2位の8勝、防御率1・49とブレークした。佐々木朗や同僚の山本を抑えて選手間投票で選出された球宴でも、その実力を見せつけた。

 プレー以外でも多くの収穫を得た。オスナにはカットボール、1学年上の佐々木朗にはフォークを教わり「こういう選手たちと一緒に過ごせたのが最大の収穫」と笑った。

 貴重な経験を積み、次はリーグ3連覇を目指す後半戦の戦いが始まる。個人でも新人王の最有力候補。「いい感じで終われた。また一からトレーニングし直して、体をつくって、いい後半戦のスタートが切れたら」と気持ちを切り替えた。(中澤 智晴)

 ○…初登板の山下(オ)が先発で勝利投手となった。球宴初登板初先発初勝利は11年第2戦の唐川(ロ)以来16人目。球団では初めてだ。21歳0カ月での初登板初先発初勝利は前記唐川の22歳0カ月を1年更新する最年少記録となった。

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