藤浪トレードで「Fuji」が世界の頂点視界に 西地区最下位アスレチックスから東地区首位オリオールズへ

2023年07月21日 06:00

野球

藤浪トレードで「Fuji」が世界の頂点視界に 西地区最下位アスレチックスから東地区首位オリオールズへ
オリオールズに移籍した藤浪晋太郎(AP) Photo By AP
 いざ新天地へ。アスレチックス・藤浪晋太郎投手(29)が若手左腕との交換トレードでオリオールズに移籍することが19日(日本時間20日)、決まった。ア・リーグ西地区最下位球団から、同東地区首位チームへの電撃トレード。「Fuji」が装い新たに、新たな戦いの日々に身を投じる。
 今年、阪神からポスティングシステムを利用し、メジャー挑戦を果たした藤浪。アスレチックスと1年契約を結び、新たな戦いの日々に身を投じた。だがシーズン98試合目を終えた時点で、そのユニホームに別れを告げる時が訪れた。

 オールスター明け14日(日本時間15日)の後半戦再開を前にした藤浪は「後半も、いい感じを継続できるように頑張ります」と意気込んでいた。その後半戦で3試合に登板した時点で、自らの装いを新たにすることが決まった。目下27勝71敗、勝率・276とア・リーグ西地区で歴史的な低迷を続けるアスレチックスから58勝37敗、勝率・611でア・リーグ東地区の首位に浮上したオリオールズへ――。図らずも「Fuji」が、世界の頂点を視界に捉える。

 どん底から、はい上がった。アスレチックスでは開幕先発ローテーション入りも、課題の制球難に陥り4連敗と不振にあえいだ。4月下旬以降は、中継ぎに配置転換となった。

 救援でも当初は不安定な投球が続いたが、フォーム修正などで徐々に状態を上げ、6月20日ガーディアンズ戦から目下11試合連続無四球と制球難を改善。7月は7試合に登板して防御率2・25と本領を発揮しつつある。ここまで34試合登板5勝8敗3ホールド、防御率8・57。常時100マイル(約161キロ)前後を計測する剛球と鋭く落ちるスプリットを武器に、49回1/3を投げて51三振を奪っている。

 オリオールズはア・リーグトップの26セーブを挙げる守護神バティスタを擁するが、救援陣の防御率はリーグ7位の3・74。高い奪三振力を誇る藤浪の獲得で、救援陣を強化した形だ。

 ▽ボルティモア・オリオールズ 1901年にミルウォーキー・ブルワーズ(現在のチームとは別)として誕生。1954年からボルティモア・オリオールズに。66、70、83年にワールドシリーズ制覇も、88年に開幕21連敗を記録するなど低迷が続き、世界一から遠ざかっている。本拠地は92年に開場したオリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズ(収容人員4万5971人)。ブランドン・ハイド監督。日本選手は過去に上原浩治、和田毅(メジャーでは登板せず)が在籍した。

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