愛産大工の最速148キロ・天野京介 享栄・東松との投げ合い敗れるも「プロ1本です」

2023年07月21日 13:03

野球

愛産大工の最速148キロ・天野京介 享栄・東松との投げ合い敗れるも「プロ1本です」
試合後に2人で笑顔で記念撮影をした天野(左)と東松 Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権愛知大会   愛産大工0-3享栄 ( 2023年7月21日    パロマ瑞穂 )】 愛産大工の最速148キロ右腕・天野京介(3年)は享栄・東松快征(3年)とのドラフト候補対決に敗れ、聖地への夢はついえたがプロ志望を明言した。
 立ち上がり、味方の失策などで2死三塁のピンチを背負うと、相手4番・高田洸希(3年)に左前適時打を浴び、先制点を許した。3、4回も1点ずつ失ったが、大量失点は防ぎ大崩れせず5回以降は降板した8回まで無安打に享栄打線を抑え、8回4安打3失点。ただ、味方打線が東松を攻略できず零敗を喫し「仲間のミスを自分が救えなかった」と敗戦の責任を背負った。

 東松とは1年時から練習試合などで交流があり「ライバルと意識して、東松を倒してやる気持ちだった」と切磋琢磨しながら成長を続けた。抽選会で同じブロックに入ると「絶対倒してやろう」と決意したが、叶わず。自身と対照的に完封勝利した相手エースに「東松は勢いがあるしピンチに強い」と素直に脱帽した。それでもドラフト候補同士の投げ合いとありネット裏ではプロ9球団のスカウトが見守る中、スカウトのスピードガンでは自己最速タイの148キロを計測。持てる力は出し切った。

 試合後には東松から声をかけられ、2人で仲良く抱き合い記念撮影。「絶対に甲子園行ってくれよ」とライバルにエールを送った。

 来年4月から共学となり校名が「名古屋たちばな」に変わるため、現校名では最後の夏だった。「歴史、OBのことを考えると甲子園に行くことが一番だったが叶えることができなくて悔しい」と天野。注目の進路については「プロ1本です」ときっぱり。「愛産大工」最後のプロ野球選手として「先発を任されて勝てる投手になりたい」と夢を語った。

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