やくみつる氏 鳥山明さんの独特なタッチに心酔「どれだけ時間かかってるんだろうかって…ワイワイ」

2024年03月10日 14:32

芸能

やくみつる氏 鳥山明さんの独特なタッチに心酔「どれだけ時間かかってるんだろうかって…ワイワイ」
やくみつる氏 Photo By スポニチ
 漫画家やくみつる氏(64)が9日、TBSラジオ「ナイツのちゃきちゃき大放送」(土曜前9・00)に生出演し、急性硬膜下血腫のため今月1日に68歳で死去した漫画家・鳥山明さんにまつわる学生時代の思い出を語った。
 早大時代、漫画研究会に在籍していた、やく氏。「年代的には読者ではないんですけど」としつつも、80年に「Dr.スランプ」が週刊少年ジャンプで連載をスタートした時には、仲間内で衝撃が走ったという。

 「鳥山さんが『Dr.スランプ』、デビュー作ではないですけど、連載としてはスタートさせたのが80年。その時に漫研の部室で、テーブルの真ん中に鳥山さんの作品が置かれて、みんなで“何てきれいな絵なんだろう”ということで、みんなでワイワイ。そんな経験、他の漫画家でしたことがないので、その絵を巡って、一体何のペンを使ってるんだろうとか、どれだけ時間かかってるんだろうかって、部員たちでワイワイ話した覚えがありますね」

 やく氏によると、線の描き方に鳥山さんの特徴が出ているという。「線がゆっくり描いてそうな絵なんですよね、アラレちゃんの線って。おそらく時間がかかるだろうと。何で描いているんだろう。ロットリングって製図用のペンがあるんですけど、針の先みたいなペンなんですけどね、それかな?とか。みんなで驚嘆した覚えというのが思い出があります」。若き日の思い出を回想した。

 鳥山さんの絵について、「課長 島耕作」で知られる弘兼憲史氏も絶賛。やく氏は、「手塚治虫大先生でさえ、絵がうますぎるって評価されたとか」とも明かした。「そういうエピソードが、同業の人はそこのへんから入る話の方が多いですね」。漫画界の巨匠たちも一目置く存在だった。

 奇想天外で娯楽性にあふれたストーリーもさることながら、描画の能力も唯一無二だった鳥山さん。やく氏は「その線が出てこないし、模倣する人すら出てこなかったですから、どれだけ上手だったんだろうっていうのは、思いましたけどね」と、不世出の漫画家の突然の死を悼んだ。

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