TARAKOさん死去 おじいちゃん役声優・島田敏 友蔵「心の俳句」で追悼

2024年03月10日 04:50

芸能

TARAKOさん死去 おじいちゃん役声優・島田敏 友蔵「心の俳句」で追悼
TARAKOさん Photo By 共同
 フジテレビで放送中の国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」(日曜後6・00)で主人公、まる子を演じていた声優のTARAKOさん(本名非公表)が4日未明に急逝していたことが、分かった。9日に同局などが正式に発表した。死因は明かしていない。葬儀は近親者のみで行われ、後日お別れの会を執り行う。
 事務所の公式サイトなどによると、TARAKOさんは今年に入ってから病気を患い、闘病しながら仕事を続けていたという。先月4日には自身のSNSで声優仲間と記念撮影していた写真を投稿し、その際には車椅子のようなものに座っていた。アニメスタッフは「最後まで病棟でも収録をしたいと意欲的で、大きな愛情を持って『ちびまる子ちゃん』に向き合ってくださいました」と語っている。

 訃報を受け「ちびまる子ちゃん」で共演した声優たちからも追悼の声が上がった。まる子の祖父、さくら友蔵役の声優・島田敏(69)はアニメでもおなじみの俳句で哀悼の意を伝えた。

 「胸つまる“何だい?まる子”言えなくて」

 作中でまる子を溺愛していた友蔵。まる子から何か相談事があるたびに「なんだい?まる子」と語りかけていた間柄だけに、島田は「友蔵 タラちゃん(TARAKOさんの愛称)に捧(ささ)ぐ心の俳句」とその句に込めた思いを明かした。番組スタッフも「TARAKOさんは、収録現場でも常に周りを思いやり、温かく、明るく元気に場を和ませてくださる方」とその人柄を称えた。

 アニメの放送開始から34年間まる子に声を吹き込み続けたTARAKOさん。今月24日の1時間放送内のエピソード「まる子、水の味がわかる?」が最後の出演となる。10日以降は当面、過去の作品を放送。後任の声優などは現在検討中。

 ◆ちびまる子ファミリー悲しみの声

 ▼屋良有作(ひろし役)もう、あなたの明るくおちゃめなあの笑顔に出会うことはできなくなりましたが、いつまでも私たちの心の内に、いくつもの思い出と共に残り続けます。

 ▼一龍斎貞友(すみれ役)唯一無二の存在が旅立ってしまいました。いつも誰にも気を配る心遣いの達人だったタラちゃん。この喪失感を埋めるすべを見つけられません。

 ▼佐々木優子(こたけ役)明るくて、楽しくて、人にも動物にも、命ある全てに愛を振り注ぐ人でした。でも、こんなに急に、突然、ばあさんより先に逝ってしまうなんて…そこだけは親不孝者だよ、まる子や…。

 ▼豊嶋真千子(さきこ役)話したいことや、一緒にやりたいことがたくさんありました。「お姉ちゃん」として「まる子」と過ごした時間はまだ思い出にはできそうにありません。

 ▼渡辺菜生子(たまちゃん役)TARAKOさんとは、番組のまるちゃんとたまえのように、より近く心を通わせて、公私共に過ごさせていただきました。共有した大切な時間は、私の中で、今でもきらきら輝いています。

 ▼山寺宏一(声優)TARAちゃんが天国に旅立ってしまった 信じられない 声優としてはもちろん、舞台の脚本家・演出家としても素晴らしい才能の持ち主でした その作品はTARAちゃんの人柄そのもの 面白くて、優しくて、あったかくて、本当にあったかくて… ただただひたすら悲しいです

 ▼ケーズデンキ(15年からちびまる子ちゃんが公式イメージキャラクター)2015年より、ケーズデンキ公式イメージキャラクター「ちびまる子ちゃん」のまる子の声優を務めていただいておりましたTARAKOさんの訃報を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。ちびまる子ちゃんという愛すべきキャラクターを唯一無二のものとして確立された生前の功績をしのび、心からご冥福をお祈り申し上げます。

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