「光る君へ」“ヒール道兼”怪演話題 玉置玲央「花山天皇ごめん(笑)」「悪一辺倒じゃない人間らしさ」

2024年03月10日 21:00

芸能

「光る君へ」“ヒール道兼”怪演話題 玉置玲央「花山天皇ごめん(笑)」「悪一辺倒じゃない人間らしさ」
大河ドラマ「光る君へ」第10話。藤原道兼(玉置玲央・奥)は花山天皇(本郷奏多)とともに出家するはずだったが…(C)NHK Photo By 提供写真
 女優の吉高由里子(35)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は10日、第10話が放送され、政変「寛和の変」(寛和2年、986年)が描かれた。話題のシーンを振り返る。
 <※以下、ネタバレ有>

 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などを生んだ“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。

 第10話は「月夜の陰謀」。藤原兼家(段田安則)は一族を巻き込み、秘密裏に花山天皇(本郷奏多)を退位させ、孫・懐仁親王(高木波瑠)擁立の計画を進め始める…という展開。

 寛和2年(986年)6月。兼家は藤原道隆(井浦新)藤原道兼(玉置玲央)藤原道長(柄本佑)の3兄弟、「蜻蛉日記」の藤原寧子(財前直見)との子・藤原道綱(上地雄輔)を集め、役割分担を指示。安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)に最も運気隆盛と告げられた6月23日の丑の刻(午前1時頃~3時頃)から寅の刻(午前3時頃~5時頃)にクーデターを決行した。

 花山天皇を内裏から連れ出したのは道兼。袿(うちき、女性の上着)を羽織らせ、牛車で元慶寺へ。最愛の人・藤原よし子(よし=りっしんべんに氏、井上咲楽)の魂を鎮めるため、花山天皇が剃髪を終え「道兼、次はおまえの番だ」。道兼は一緒に出家するという約束などなかったかのように「私は、これにて失礼いたします」「お側にお仕えできて、楽しゅうございました」と立ち去った。花山天皇は「裏切り者!」と叫んだが、後の祭りだった。

 花山天皇の叔父・藤原義懐(高橋光臣)らは酒宴の最中にクーデターを知り、万事休す。兼家の“勝利の高笑い”が響き渡った。

 翌朝、内裏の蔵人所。兼家は花山天皇が退位し、自らが新帝の摂政となること、しきたりにより前帝の蔵人を解任し、道兼が新しい蔵人頭となることを告げた。

 番組公式SNSにアップされた撮影現場からの音声コメント「君かたり」。

 ヒール役・道兼役を怪演し、話題の玉置玲央は「強烈な残酷なことをしてきているかもしれないんですけど、(撮影が進み)道兼なりに当然、理由も事情もあって、ただ悪一辺倒じゃない、物凄く人間らしい人物なのかなと思えるようにはなってきましたね」と述懐。

 「(汚れ役を遂行しているのは)出世の面ももちろんありますけど、それこそ父上に認められたいとか、兄弟に自分の権威を示したいということの方が、道兼に関しては強い気がするんです。だから、撮影期間中はずっと『花山天皇、ごめん』って(笑)、俳優・玉置玲央としては思いながらやっていたんですけど、でも道兼にとっては完全に手段、駒の1つでしかないというのが、花山天皇への印象というか…ですよね」と明かした。

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