辛坊治郎氏 国スポ開催に見る都道府県格差に改革案「47都道府県ってこのままでいいのか?」
2024年06月04日 18:04
芸能
1946年に国体として始まり、年に1回、各都道府県が持ち回りで開催するスポーツイベント。既に全都道府県が1度は開催地になった。辛坊氏は「47都道府県が終わって、2巡目に入った段階で、何か金かかるし、今どきやる意味があるのかという話になってきて」と解説した。
47都道府県で順番に開催する意味合いについて、辛坊氏は「第2次大戦後、都道府県レベルのスポーツ施設なんか全然充実してなかったんですけど、国体を開催することになると皇族の方もいらっしゃるし、いろんな意味で整備しましょうと。整備が遅れている自治体もこれを機に整備しましょうと、補助金が付いたりするので」と説明。「そこそこ立派なドームが日本国中にあるのは、国体をやってていたおかげで、成果として立派なスポーツ施設ができて、47都道府県どこに行っても一定の施設ができたよね…という段階で2巡目に入ってきて、いいんじゃね?もうって」と、現状を明かした。
過去には複数県の共同開催もあったが、辛坊氏は「東京都みたいに1000万を超える人口を抱えるところと、数十万人とか、都下の市町村の市と同じくらいの人口しかないような県もあるわけです」と、自治体間の格差に言及した。「スポーツ大会としての規模は、“自治体規模が小さいから、うちは10分の1の規模でやります”ってわけにはいかないでしょう?すると自治体が小さくなれば負担が大きい」。自治体の規模が小さいほど、運営が苦しくなるという。
その上で辛坊氏は、さらに抜本的な改革案を示した。「そもそもこの日本で、47都道府県って今の枠組みが、このままでいいのか?という議論は、そろそろ始めてもいいと思います。何で47になっているかというと、基本構造が江戸時代の藩の名残だからね?」。都道府県の構造自体の変更という、壮大すぎる案だった。
「いくらなんでも200年、300年400年前に決まった区割りを維持しながら、人口もものすごく差がでてきてるのに、それ引きずって持ち回りで国体、国スポって無理じゃね?って。実は考え直すべきは国民スポーツ大会じゃなくて、47都道府県という区切りなんだろうと思う。そういう時代に差し掛かってると思う」。また日本の少子化にも絡めてコメント。「日本の少子化対策なんか考える上でも、ものすごく重要な視点なんだけど、こういう大きな視点で政治は動かないんだよね~」と、政府への皮肉も忘れなかった。