【大学スポーツ】スポーツ法政新聞会
法政大学【明大インタビュー】<前編:善波達也監督他>
2017年04月29日 05:30
野球
―現在のチーム状態は
まだレギュラーがちゃんと決まらないような状態ですね。
―オープン戦を通じて何か手ごたえを感じたことは
あんま無いですね(笑)。4年生の投手がしっかりやってもらいたいけど、その辺の結果が出てこないので、ちょっと下の学年の投手で戦力を探している最中です。
―昨年を振りかえって
去年はキャプテンの柳(裕也、現中日)が安定した力を出してくれてました。柳を中心に打てないときは守り、多少は点を取れるようなチームになってきたけど、柳がしっかりしていたチームでしたね。
―主将に中野選手を指名した理由は
中野は野球は上手くないけど、人間がいいので(笑)。チームをまとめるのにそういう学生がいいのでそういう点で選びました。
―中野選手はどういった主将ですか
人がいいので、チームは上手くまとめてるけど、ちょっと厳しさがない感じですね。
―投手陣は斎藤選手、水野選手に期待してますか
いつも言ってるけど、大学野球が4年生が活躍するのがいい姿で最も好ましいので期待しちゃうけど、今のところはその期待には応えてくれてない感じですね。リーグ戦は勝つのが目標で、それにどれくらい役立ってくれるかなので。まだ足りないですね。今の段階では勝てるようには見えないです。
―他に期待している投手は
森下(暢仁)は期待出来るかなと。先発の練習していますし。3年だと、高橋(裕也)だとか外尾(和也)とかどのくらいできるかという感じです。
―野手に関しても、競争が激しいと思います
そうですね。競争はさせていて、去年出ていたのが内野だと竹村(春樹)、渡辺で外野は逢澤ですね。メンバーをぐるぐるさせながら、誰がいいか試してます。
―去年からのレギュラーには期待が大きいのでは
やっぱりそこが責任感持って、チーム引っ張るような形になってもらわないと困りますよね。
―今年のリーグ戦はどのような戦術をとりますか
本来は投手が安定して、失点を抑えるのが勝ちに1番繋がると思っていますけど、それがどこまでできるのかね。斎藤と水野にはもうちょいしっかりしてくれよと言ってますけど。まだ形が見えてこないので、弱いですよ(笑)。
―監督は今季のリーグ戦をどうみていますか
法政が最も勝利に近いんじゃないかな、去年新人戦で勝ったように。俺はそう思ってます。本当にいい選手がいっぱいいて、誰が出てくるのか想像つかないですし、どんな選手が育ってきているか。法政が1番優勝に近いと思います。
―法大で警戒している選手は
分かっているところでは、大西(千洋、営3)選手の脚力とかね、向山(基生、営3)選手はボール拾うのも上手いし強く遠く飛ばす力もあるし。後は川口(凌、人3)、小林の左打者はあの辺は簡単にアウトになってくれないですから、面倒くさいですね。
―監督から見た青木久典監督の印象は
去年日本代表で横井(人輝)監督の下でコーチに指名されるような人ですし、また代表コーチを経験された中で自チームの運営も丁寧に采配されてる方だから、そういう経験してより指導力を発揮されるのではないかと思ってます。その前の富士大での経験もありますしね。
―今年の代表監督を務められますが、代表候補選手には法大からは小林選手が選ばれました
率がきちんと残るところや、最も彼の特徴なんじゃないでしょうか。どんな投手にも対応できるし。これからも高打率を残る打者になるのではないでしょうか。首位打者を取れるような資質を持った打者ですね。
―最後にリーグ戦に向けて意気込みをお願いします
明治は連覇というのがあるので、大きな目標に向かって取り組んでるけど、まずは優勝争いができるようになればいいなと感覚ですね。もちろん優勝争いしていく中で粘り強く戦いたいと思います。(スポーツ法政新聞会 取材:渡辺拓海)
◆善波達也(よしなみ・たつや) 文学部卒1962年8月11日生まれ。神奈川県出身・桐蔭学園。昭和60年に卒業後は東京ガスへ。明大コーチを経て平成20年に監督就任。在任9年間で7度優勝に輝くなど大学野球を代表する名将の1人。一昨年のユニバーシアードでは代表監督として日本を優勝に導いた。再び代表監督に就任した今年は母校の戦後初のリーグ三連覇、そして代表監督としては単独優勝へタクトをふるう。
◎中野速人 主将 ※4月8日 東大1回戦後に取材
―開幕白星を飾りました
白星スタートはきれたのですが、やはりミスが多くて反省が山ほどありますね。今日帰ったら明日までにそのミスを全部潰せるように練習して、明日に臨みたいと思います。
―修正したい点とは
プレーの中の技術的なミスもそうなのですが、誰にでもできる当たり前にやらなくてはいけないことができていないところがありました。例えばけん制アウトやフライの落球、そういうのは絶対に無くさなければいけないと思いますし、あとはチームの徹底事項。意識を持ってみんながやっている中で徹底できない、そういうところは絶対に直さなければいけないと思います。
―主将になられた経緯は
自分はこうやって今日先発で出させていただいてるのですが、本当に実力としては自分の中では下の下だと思っているので。なんでかっていうと、自分がなにが売りなのかというと本当に何もないですよ。別に足も速いわけではない。肩も強いわけでもない。守備も上手いわけでもない。平均だっていいわけでもない。でもなにがやっぱり武器かっていうと心というか精神、メンタル的なそういうところでチームを鼓舞したり、まとめてきたり、そういうのを周りの監督や首脳陣が見てくれて自分を選んでくれたじゃないかなと思います。
―今年のチームの雰囲気は
昨年は4年生主体でほとんど4年生が出ていて、試合経験が少ない選手ばかりなのですが、その中でも4年生を中心に繋がりをしっかり持ってできているのではないかそういう意味では本当に力はないですけどチーム全体の繋がりで戦っていくチームかなと自分では思っています。
―法大の印象は
1番自分は法政を警戒していますね。ずっと試合に出ている選手ばかりなので。特にやっぱり小林満平それが1番ですね。あとは向山、川口ですね。ピッチャーは熊谷ですね。同じ神奈川なので(笑)。
―今シーズンの意気込みは
2連覇をしてて、この春は3連覇がかかっているので、優勝したら戦後初になりますよ。まずはもうリーグ戦3連覇を目標に頑張ります。(スポーツ法政新聞会 取材:大平佳奈)
◆中野速人(なかの・はやと)法学部4年1995年6月5日生まれ。神奈川県・桐光学園。164センチ・72キロ、右投左打。昨季は自身初となるリーグ戦出場を果たし、今季は開幕戦にもスタメン出場。持ち前の全力プレーと高校時代で培った強い精神力にチーム随一の信頼が寄せられる。リーグ3連覇が懸かる明大を支える不動のキャプテン。
◎水野匡貴 副将
―昨季を振り返って
チームとしてはリーグ戦2連覇して、秋は日本一になったのですが、それに自分は何も力になれていないシーズンだったので、ラストシーズンにもなりますし、先輩たちが3連覇の可能性を残してくださったので、それを達成できるようにしたいです。
―個人的な成績に関して
全然ダメでした。全てが悪かったわけではないのですが、悪い面が多く出たので、あまり良いシーズンではなかったです。
―卒業した柳裕也投手、星知弥(現ヤクルト)投手から学んだことは
試合中の投げる姿勢や相手と勝負する姿勢が強気だったので、学ぶことがおかったです。
―2人の投手が抜けて水野投手に期待が懸かりますが
特にプレッシャーはないですが、3連覇に少しでも貢献できたら良いなと思います。
―オフシーズンに取り組んだことは
ウエイトや走り込みを中心にやりました。
―今年のチームの雰囲気は
中野主将と竹村副将と自分を中心に声を出したり、明るい雰囲気を作れているかなと思います。
―中野主将について
周りをよく見えているので、野球以外の面でも支持を出しているので、すごく良いキャプテンです。
―法大のイメージは
打撃が良い選手が多く、非常に攻撃力のあるチームだなという印象です。
―明大のキーマンは
全員ですね。去年多く出てた4年生が抜けたので、全員でその穴を埋めることが大事だと思います。
―今季の目標は
3連覇して、春に日本一になることです。そして、それに少しでも貢献するのが個人的な目標です。
―意気込みをお願いします
チーム全員で3連覇を目指すだけです。(スポーツ法政新聞会 取材:石川大悟)
◆水野匡貴(みずの・まさき) 農学部4年1995年10月2日生まれ、静岡県出身・静岡。183センチ・82キロ、右投右打。今季は2カードに先発し、すでに1勝を挙げている本格派右腕。1年時から神宮を経験し、昨季は柳、星の陰に隠れる形となったものの、今季はエース格としてチームを3連覇、そして日本一へと誘う。