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法政大学【対慶大3回戦】陸の王者を完全KO! 中山弾含む15安打で2カード連続勝ち点奪取

2017年05月11日 05:30

野球

法政大学【対慶大3回戦】陸の王者を完全KO! 中山弾含む15安打で2カード連続勝ち点奪取
久々の一発が飛び出した中山(C)スポーツ法政新聞会 Photo By 提供写真
 【対慶大3回戦   法大8―4慶大 ( 2017年5月8日    神宮 )】
 勝ち点獲得を目指して行われた3回戦。主砲・中山の2ランをなどで幸先良く6点を先制する。その後慶大の4番岩見の2本の本塁打などで2点差に迫られるも、主将森のダメ押し打で勝負あり。投手陣も長谷川、内沢、熊谷の継投で逃げ切り、勝ち点を獲得した。

 世間ではゴールデンウィークが終わったが法大の戦いはまだ終わらない。勝ち点をかけて行われた慶大3回戦。先発は慶大1回戦で3回4失点と悔しさを味わったサブマリン・長谷川裕也(経4)だ。リベンジなるか。

 初回の攻撃を3人で終えると、その裏長谷川も3者凡退と上々の立ち上がりを見せる。前回登板では初回に3失点を喫したものの、今日は無失点と好スタートを切った。 

 その流れに乗って打線が火を吹き始める。先頭の中山翔太(人3)が左前安打で出塁すると、5番福田光輝(人2)も右前安打で繋ぐ。スタート切っていた中山は楽々三塁に進み、無死一、三塁と好機を演出。すると打席には不調に苦しむ川口凌(人3)。3球目を思い切りスイング。引っ張った打球は綺麗な放物線を描き、そのままフェンスに直撃する先制の適時二塁打となった。その後犠打でランナーを進め、舩曳海(キャ2)が初球を狙い撃ち。右前適時打となり、追加点を挙げた。

 しかし、その裏長谷川がピンチを招く。四死球と安打で2死満塁に。慶大も先発の関根智輝に代打を送る。打席には代打の切り札・植田清太。なんとしてもリードを守りたいこの場面。1ボール2ストライクからの5球目に渾身のストレートを投じると、打球は右翼へ。大西千洋(営3)がしっかりこれを捕球し、無失点で終えた。

 3回表、主将の森龍馬(キャ4)が安打で出塁すると、4番中山が初球を完璧に捉える。打球はあっという間に左翼スタンドへ。ベンチもガッツポーズで中山を迎え、早大2回戦以来、約1カ月ぶりの本塁打に歓喜した。勢いに乗る法大打線は2死三塁の好機に7番鎌倉航(法3)。4球ファールの後の5球目を打つも遊ゴロ。しかし、バウンドが変わると遊撃手照屋塁が捕球できずに、打球は中堅へ。ラッキーな形の適時打となりリードを6点に広げた。

 順調な試合展開となったのも束の間、法大に予期せぬアクシデントが。無死2塁の場面で送りバントの構えをする大西千。相手投手・佐藤宏樹が投じた球は頭部を襲う。地面に倒れこむ大西千。心配そうに見守るベンチ。ネクストバッターズサークル付近で中山は佐藤を睨みつけた。しかし担架で運ばれ、無念の途中交代となった。その後のチャンスは無得点に終わったもの、大西千の気迫は長谷川の闘志に火をつける。

 インコースへのシュート、緩急をつけた投球で慶大打線を手玉にとる。5回まで無失点と先発の役割を十二分に果たす。6回に相手主砲・岩見雅紀にソロを浴びるものの、5点リードのまま7回へ。3番柳町達の犠飛で1点を返されると、打席には岩見。フルカウントからの7球目。見事に捉えられる。快音を残したまま、打球はスタンドへ消えていった。点差は2点差となってしまった。

 何としても追加点を奪いたい8回の攻撃。舩曳の安打などで1死二、三塁とすると、青木久典監督が動く。代打は昨日同点打を放った小林満平(法3)。今日もその打棒を発揮することが期待されたが、結果空三振で2死に。打席にはここまで2安打の森。「後輩が打ち取られたので、なんとかするしかない」と打席に入る。1ボール2ストライクと追い込まれての4球目。綺麗に流し打ち。打球は右前へ。この打球で2人の走者が生還し、ダメ押し点を奪うことに成功した。森はこの適時打を「大西千が体を張ってくれたので打てて良かった」と振り返った。

 8回は内沢航大(キャ2)が3人で終える。最終回は走者を一人出したところで熊谷拓也(キャ4)にスイッチ。代打・明渡稜を併殺と、1球で2つのアウトを奪うと、最後の打者を二ゴロに打ちとりゲームセット。勝ち点獲得となった。

 まさに法政野球。そんな試合展開だった。誰もが待ち望んだ、強い法政の復活へ。まだまだ王者と呼ぶには早いかもしれない。しかし、この3連戦で彼らは最高のプレーを見せてくれた。打撃面、走塁面、守備面。どれをとっても前半とは比べものにならないほど進化した。まさに目の色を変えて練習、プレーに取り組んだ成果が発揮されたのだろう。全ての選手が自分の役割を認識し、それを果たした時、真の意味で王者となれるだろう。チーム状態は確実に良くなってきている。それでもさらなる高みへ、法大なら当然であろう。王者復活への第一歩、まさにこの言葉が今カードを象徴する。「PRIDE」を持って優勝へ。もう二度と敗戦は見たくない。名実ともに最高の主将となった森を中心に、法大の黄金期はもうそこまで迫っているのかもしれない。(スポーツ法政新聞会 石川大悟)

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