辛坊治郎氏 政治刷新本部へ期待薄…有権者へ呼びかけ「本気で有権者が怒らないと変わらないわ」

2024年01月18日 17:26

芸能

辛坊治郎氏 政治刷新本部へ期待薄…有権者へ呼びかけ「本気で有権者が怒らないと変わらないわ」
辛坊治郎氏 Photo By スポニチ
 キャスター辛坊治郎氏(67)が18日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に生出演し、自民党の政治刷新本部の意義に疑問を投げかけた。
 安倍派(清和政策研究会)などの政治資金パーティーを巡る裏金事件で、党は岸田文雄首相直属の同本部を立ち上げた。17日には外部有識者を呼んで意見を聞き、29日に集中審議を開く方針を示した。

 しかし、辛坊氏は集中審議について「ないよりましだけど、それで何かが改善する?」と疑問符を付けた。収支報告書に不記載などがあった場合、会計責任者だけでなく議員にも責任が及ぶようにする連座制の導入が検討されているが、辛坊氏は「当たりめえだろうが!そんなことは」と一笑に付した。また、パーティー券購入者の公開基準を現状の20万円から5万円に引き下げる案については、「上限を引き下げたところで、それが何なんだよ?と。根本的解決にならない」と切り捨てた。

 リクルート事件を受けて94年、政治資金規正法の一部が改正され、政党助成法が成立。各政党に年間300億円を超える巨額が交付されるようになった。辛坊氏は「大改革の時に、抱き合わせで300億円の税金を毎年、政党が持って行くという制度ができちゃったわけで、その時に“これからは汚い金に手を出さずに国民のために政治します”って。別に歳費をもらっているんだから、国民のために仕事をしろよってことなんですけど」と訴えた。

 当時、廃止するかどうかで議論にもなったという企業団体献金は、現在も続いている。政党交付金、企業団体献金、そして歳費と、いくつもの財布に金が入ってくるシステムだが、問題はその入り方だという。辛坊氏は「私が何が問題だと思っているかというと、国民からもらっている300億円は自動的に入ってくるもんだから、そのために国民のためにという発想はしないんだよね。2万円のパーティー券を買ってくれる方を見ちゃう。2万円のパーティー券は買ってくれるか、くれないかだから」と指摘。「そうすると、それぞれの政治家は、自分が何で政治家になっているんだということを考えた時に、ある意味短絡的に、パーティー券を買ってくれている人たちの方を向いてしまって、その人たちに利益誘導をしてしまうんですよ」と問題視した。

 あらためて、29日の集中審議の内容について、「そこで話し合われるのが、問題が起きた時に会計責任者と連座制だとか、パーティー券収入で名前を出せる基準を引き下げだとか…。そういうところでお茶を濁して終わってしまうにおいがプンプンするよね」と危惧した。

 さらに辛坊氏は、「ちょっと本気で有権者が怒らないと、変わらないわ」と、国民の奮起を促した。「この政治と金の問題は、俺の短い人生の中でも何回聞かされたかって。デジャブーなんだよ。30年前に聞いたぞ?みたいな」とし、「結果、どの局面においても焼け太り。年間300億、税金が各政党に流れているということについて、(かつては)その制度はなかったんだということも含めて、国民はもういっぺん、思い出さなきゃいけないんじゃないの?という気がします」と見解を語った。

おすすめテーマ

2024年01月18日のニュース

特集

芸能のランキング

【楽天】オススメアイテム