南果歩 映画デビュー作で強制帰宅、号泣した思い出 「なんで撮影中止したか分かるか?」監督からの金言は

2024年02月03日 17:09

芸能

南果歩 映画デビュー作で強制帰宅、号泣した思い出 「なんで撮影中止したか分かるか?」監督からの金言は
南果歩 Photo By スポニチ
 女優の南果歩(60)が、3日放送のカンテレ「おかべろ」(土曜後2・28)に出演。役者として肝に銘じていることを振り返った。
 番組では南の半生を振り返り、「【19歳】初オーディションで合格!人気女優へ」と紹介した。南は短大生だった1984年に映画『伽耶子のために』のヒロイン役オーディションに応募、2000人以上の中から選ばれ、主役で映画デビューを飾った。

 しかも新聞の広告が目に留まり、オーディションに参加して一発目で合格。「いきなり大抜てき」とナインティナイン・岡村も驚くシンデレラストーリーだったが、南は「毎日、怒られてました。撮影中は怖くて監督の顔を見られない」と当時を回想した。

 そんな、ある時「涙を流すシーン」の撮影が入り、何とか涙を流して、成功したと南は思った。ところが「涙が出た途端に監督が“ダメだ。きょうはもう終わり”」と撮影を突如中止に。意図が分からない南は「そこから号泣なんです。何が起きたのか分からなくて」と困り果てた。すると「明日の事は連絡するから、もう帰って」と優しかったスタッフまで突き放すような態度に。泣きながら帰宅したという。

 翌日、おびえながら監督にあいさつに伺うと、「なんで昨日、撮影中止にしたか分かるか?」と尋ねられた。南は分からない。「昨日、涙出たな。出た後に、お前は何て思った?」と監督が続けたが、南は分からなかった。

 「“あっ、出た”って思っただろ」と監督に言われて、「確かに。出てよかったと思った」と気づかされた。「カメラは、心の中で思ったことまで映すんだ。そんな芝居は、俺は撮りたくないんだ」。その監督の言葉に、南の体に稲妻が走ったという。

 「心情までカメラは映す。本当にカットがかかるまで、その役でいないとダメなんだぞ、ということを2日かけて、私は教えてもらったんです」と話すと、ナインティナイン・岡村も岡村は「名監督…」とポツリ。南は「あの経験があったから、今も続けていられる」と役者の礎となった出来事をしみじみ語っていた。

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