著作物の権利問題、デザイン業界でも横行 山﨑晴太郎氏「自分の子供だと名乗れないのはつらい」
2024年02月03日 23:06
芸能
この問題を受け、原作の映像化などについて、ファンはもちろん、漫画家や小説家、脚本家、元テレビマンらが、様々な立場や経験からSNSなどで議論を展開している。
著作権と密接な関係にあるデザイン業界で働く山﨑氏は、「作り手の権利っていろんな業界で守られていないことが多くて、契約を結ぶんですけど、デザイン業界は著作権は基本的には渡す」と、業界の慣習について指摘。原作者が、原作を保護できるよう定めた「著作者人格権」についても「著作者人格権は渡せないんですけど、“著作者人格権を行使することを禁ずる”みたいな条項なんです。ほぼ存在してない状態で、契約を結ぶケースが多い」と問題視した。一方で、「戦うと仕事をもらえなくなるので、結ばざるを得ないということが横行している」と、泣き寝入りの状態だという。
自身が手塩にかけて生み出したものにも、契約を結ぶ際には権利がほぼ発生しない状態にされてしまう状況。「今回の話もそうですけど、自分の魂を込めた子供みたいなところもあるので、それを評価してもらって次の仕事が広がっていったりする中で、自分の子供だと名乗れない、親だと名乗れないというのはつらいところがある」と嘆いていた。