大谷翔平 右脇腹痛でIL入り、今季終了を球団が発表 WBCから全力で駆け抜けた23年が幕を閉じる

2023年09月17日 02:45

野球

大谷翔平 右脇腹痛でIL入り、今季終了を球団が発表 WBCから全力で駆け抜けた23年が幕を閉じる
エンゼルスの大谷翔平(AP) Photo By AP
 右脇腹痛で欠場を続けていたエンゼルスの大谷翔平投手(29)が2023年シーズンを終えることが決定した。球団は16日(日本時間17日)、大谷をわき腹痛のため15日間のIL(負傷者リスト)に入れること、さらにシーズンを終えることも合わせて発表した。
 「右肘内側側副じん帯損傷」のため、すでに投手としては、残り試合に登板しないことが決定していたが、打者としても出場を回避。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)から、投打両面にわたって全力で駆け抜けた2023年が幕を閉じた。

 大谷は今月4日(同5日)、試合前の屋外打撃練習中に右脇腹を負傷。予定されていた同日オリオールズ戦のスタメン出場を急きょ回避し、以降、本拠地7連戦を全て欠場した。11日(同12日)の敵地・マリナーズ戦では一時「2番・DH」でのスタメン出場が発表されたが、約50分後に出場回避が決定。15日(同16日)のタイガース戦も欠場し、11試合連続欠場となっていた。

 事態が大きく動いたのはタイガース戦後だった。クラブハウスにある大谷のロッカーからグラブ、バット、スパイク、帽子など野球道具一式がなくなっていた。ロッカー前には荷物が詰められた今夏の球宴仕様のロゴ入りボストンバッグが置かれ、練習用Tシャツなど数点はハンガーに掛かったまま。他の私物はほぼ片付けられていた。シーズン終了後のようなロッカーの状態。球団広報は「16日(日本時間17日)に何らかの発表を行う予定」と予告していた。

 今後に関しては体のメンテナンスを優先する方向性だ。ネズ・バレロ代理人は4日の会見で、打者として24年の開幕に間に合わせる方向性であることを示唆。18年はシーズン終了翌日に、じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けているだけに、手術の有無を含め、動向が注目される。

 投手としては23試合に登板し、10勝5敗、防御率3・14。打者としては打率・304、44本塁打、95打点、20盗塁と投打両面で文句のない成績を残した。2年連続で2桁勝利を挙げ、3年連続規定打席到達で初のシーズン3割をマーク。2位のロベルト(ホワイトソックス)に9本差を付けて本塁打王と、2年ぶりのリーグMVPも視野に入れている。

 今季終了後にFAとなり、オフは5億ドル(約739億円)を超える史上最高額の契約も噂される大谷の去就が最大関心事。グラウンドを離れても、大谷の動向から目が離せない状況は続く。

おすすめテーマ

2023年09月17日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム