巨人・門脇「本塁打を打つ人はたくさんいるので、自分に何ができるか」 5打席で計36球投げさせる

2023年09月17日 19:00

野球

巨人・門脇「本塁打を打つ人はたくさんいるので、自分に何ができるか」 5打席で計36球投げさせる
<巨・ヤ>サヨナラ打の門脇はファンとハイタッチ (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人3―2ヤクルト ( 2023年9月17日    東京D )】 巨人のドラフト4位ルーキー、門脇誠内野手(22=創価大)がヤクルト戦(東京D)に「2番・遊撃」で先発出場。2―2で迎えた9回、粘りに粘った10球目をプロ初のサヨナラ打とし、チームの危機を救った。
 巨人新人のサヨナラ安打は2018年6月10日西武戦(東京D)の大城卓三以来5年ぶり12度目。10球以上粘ってのサヨナラ安打はセ・リーグでは19年9月19日広島戦(横浜)のDeNA・ソト(11球)以来4年ぶり12人目、巨人および新人では門脇が初の快挙となった。

 なお、門脇は初回の第1打席で6球、3回の第2打席で4球、6回の第3打席で11球、8回の第4打席で5球を相手投手に投げさせており、10球目をサヨナラ打した9回の第5打席を含め、この日の全5打席で合計36球を相手に投げさせている。

 試合後、門脇との主なやりとりは以下の通り。

 ――打席で粘りが出てきた。

 「自分のなかで課題というか、こういう選手にならないといけないというのが見えたので、それをただ実行しているだけであって、アウトになってもそういう凡打の内容にこだわってやっている」

 ――丸が申告敬遠されたあとの打席。気持ちは。

 「まあそうだろうなと思って準備していたので、いつも通り。チャンスだからといって強引にいくのではなくて、いつも通りにいきました」

 ――粘るなかでどこを意識か。

 「四球でもいいというくらいの気持ちで、どうしても真っすぐ来るかなとなるんですけど、そういうときの、まあ賭けと言えば賭けだけど、そこはできる限り確率の高いほうを選んで、という選択を自分のなかでは考えている」

 ――第3打席から粘った。意識が?

 「投手によって対策は自分によっても違うので、1、2打席目はちょっと違ったので、3打席目はいつも通りの感覚というか、微調整をした」

 ――追い込まれてからはどんな意識になるのか。

 「やっぱり三振したくないので、ボール球を振りたくないというのが理想なので、それをどの割合で待つのかというのを、投手によってあるんですけど、四球を取りたいというのはありますね」

 ――フリー打撃でファウル打をやっている。その技術も磨かれている?

 「そうですね、2番打者として。本塁打を打つ人はたくさんいるので、自分に何ができるか、球数を投げさせたり出塁率が求められていると思ってやっている」

 ――後半戦は首位打者。実感は。

 「いざそうなってみると、一つひとつの積み重ねがそういう結果になっているんだなと改めて思います」

 ――大勢が久しぶりの登板でセーブ失敗したことは頭にあったか。

 「そうですね。ああやって久々に投げて打たれて、年齢も近いし、仲もいいので、カバーしたいという気持ちはありました」

 ――中前に抜けた時は。

 「外野が前に来ていたのは分かっていたので、かえれるかな、回れー、回れーって感じですかね」

 ――監督からもヘッドロックされていた。

 「本当にうれしかったですね」

 ――サヨナラは人生で何度くらい?

 「人生で?あまり記憶がないので初めてかもしれないですけど、あまり記憶にないですね」

 ――6回のところ。粘って岡本和が入ったりとかあったのでは。

 「そうですね、阿部さんも亀井さんも“おまえが投げさせたから”というふうには聞いたので、同じアウトでも凡打の内容によってチームに貢献できることはあると思うので、目に見える数字だけじゃなくて、裏のところもしっかり意識してやっていけたらなと思います」

 ――ファウルは振ることでタイミングも合ってくる?

 「そうですね、まあ、一番は三振しないように、そのなかでファウルでタイミングを自分のタイミングで持っていくのがすごくありますね」

 ――CS争いへ。

 「一戦一戦トーナメントの気持ちで戦っているので、残り10何試合ですけど、プレーとしては変わらず、自分のプレーをやるだけなんですけど、気持ち的にはしっかりそういう負けたくないとか、そういう気持ちは持っています」

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