巨人・門脇がプロ初のサヨナラ打 原監督と歓喜の抱擁 中川の「決めてくれ」に「やってやろうと」

2023年09月17日 18:00

野球

巨人・門脇がプロ初のサヨナラ打 原監督と歓喜の抱擁 中川の「決めてくれ」に「やってやろうと」
<巨・ヤ>9回、サヨナラ打の門脇(左)を満面の笑みで抱きしめる原監督(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人3―2ヤクルト ( 2023年9月17日    東京D )】 巨人のドラフト4位ルーキー、門脇誠内野手(22=創価大)がヤクルト戦(東京D)に「2番・遊撃」で先発出場。2―2で迎えた9回、粘りに粘った10球目をプロ初のサヨナラ打とし、チームの危機を救った。
 右上肢のコンディション不良から86日ぶりの復帰戦となった守護神・大勢が1点リードを守れず、2―2と追いつかれた直後の9回裏だった。

 先頭の岡田が中前打で出塁し、吉川が初球で送りバントを決めて1死二塁。大勢の代打・中山は見逃し三振に倒れて2死となったが、6回に同点アーチを放っている丸が申告敬遠されて2死一、二塁。このチャンスに打席へ入った。

 これまでアマチュア時代も含めてケガをしたことがなく、原監督から「ストロング門脇」とキャンプ中に命名されたルーキー。ストロングなのは体だけではなく、プレッシャーをものともせず相手4番手右腕・清水からファウルで粘った10球目、146キロ直球を中前へ弾き返してプロ初のサヨナラ打を放った。原監督は殊勲打を放った門脇を力いっぱい抱きしめ「気持ちが強い」と賛辞を送った。

 なお、巨人新人のサヨナラ安打は2018年6月10日西武戦(東京D)の大城卓三以来5年ぶり12度目。10球以上粘ってのサヨナラ安打はセ・リーグでは19年9月19日広島戦(横浜)のDeNA・ソト(11球)以来4年ぶり12人目、巨人および新人では門脇が初の快挙となった。

 試合後、お立ち台に上がった門脇はスタンドから降り注ぐ大歓声にまずは「ありがとうございま~す!」と明るく第一声。「ずっと前から水を浴びたかったんで。長野さんが先頭に立ってかけてくれて。最高でした。今まで以上においしい水でしたね」とチームメートたちによる祝福のウォーターシャワーを喜んだ。

 「打順の巡り合わせ的にも、自分がチャンスで回ってくるだろうなーっていうのは予測していたので。最後、打席に入る前に中川皓太さんが“決めてくれ”と。一言もらったんでやってやろうと思いました」。先輩・中川の一言がプレッシャーにならなかったのか問われると「はい」と即答。「もう…(心を)燃やしました」と言い切った。

 相手の清水も丁寧に低めを突く投球だったが、「本当に食らいついていく、その気持ち一心で。最後はなんとか反応できて良かったです」。打球が中前に抜けたあと、1年先輩の二走・岡田は三塁ベースを回ってから体勢を崩しながら最後は渾身のヘッドスライディングで生還。「勝利につながる一打を打てて良かったです」と振り返っていた。

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