広島・森下 どうした今季最悪7失点KO “らしくない投球”でCSへ不安 「反省してやっていきたい」

2023年09月17日 05:00

野球

広島・森下 どうした今季最悪7失点KO “らしくない投球”でCSへ不安 「反省してやっていきたい」
<広・神>初回、佐藤輝に先制の2点適時打を浴びる森下(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島3―9阪神 ( 2023年9月16日    マツダ )】 広島・森下暢仁投手(26)が16日の阪神戦で、また苦投を強いられた。立ち上がりから制球に苦しみ、4回2/3で今季ワーストの9安打7失点KO。虎には今季5度目の登板で勝ち星なしの4敗、防御率4・55と“らしくない”投球が続く。打線も天敵・大竹の前に沈黙し、11勝目を献上。試合は3―9で敗れ、連勝は2で止まった。2位を死守してのクライマックスシリーズ(CS)進出を狙う中で、10月決戦に不安が残る結果となった。
 今季一度も勝っていないので勝てるようにしたい――。戦前に発したリベンジへの意気込みは再び空回りした。不本意極まりない、5回途中で今季ワーストの9安打7失点KO。5敗目を喫した森下からは反省の言葉ばかりが口を突いた。

 「しっかりカウントが取れていない。両サイドに真っすぐを投げ切れず、直球も変化球も甘くなったところを全部打たれた…」

 立ち上がりから苦しんだ。先頭・近本の右前打に2四球を与えて1死満塁を招き、佐藤輝と坂本に適時打を浴びていきなり3失点。5回にも四球絡みでピンチを広げ、佐藤輝の右前適時打とノイジーの3ランで一挙4点を失った。

 「1イニングに点を取られすぎ。同じ打者に打たれているし、アウトが取れるところで取れないとか、そういう部分もある」

 前回9日の対戦で黒星を喫したばかり。2回に先頭・佐藤輝の二塁打から長短5安打を浴びて4失点と、緩急が使えない上に制球が定まらず。5回8安打5失点(自責4)で降板を余儀なくされた。再び繰り返された悪夢。2戦連続で敗戦投手になるのは今季初だ。

 「いつもなら投げていく中で修正が利くんだけどね。軸になるボールが見つからず、ストライク先行もできなくて、苦しい投球になったように見えた」

 新井監督は、普段とかけ離れた右腕の姿に首をかしげる。この日はコンディション調整のため床田の出場選手登録を抹消。森下の処遇については「いま(試合が)終わったばかりだから」と明言せず、含みを持たせた。

 阪神戦は今季5度目の先発で勝ち星なしの4敗、防御率4・55。当初は援護がない中で好投していたが、CS進出が懸かる直近2試合は急激に悪化した。いきおい、9日の登板後は内外に向け「申し訳ない」とわびた。

 「チームに迷惑をかけているので、反省してやっていきたい。映像を見てやるべきことをしっかりやりたい」

 ローテーション通りなら、月末に阪神戦の登板機会がある。打者を圧倒する森下本来の投球を取り戻して10月決戦に臨みたい。(江尾 卓也)

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