巨人・大勢 86日ぶり復帰戦でリリーフ失敗も3勝目 門脇殊勲打でサヨナラ勝ちも笑顔なし

2023年09月17日 18:20

野球

巨人・大勢 86日ぶり復帰戦でリリーフ失敗も3勝目 門脇殊勲打でサヨナラ勝ちも笑顔なし
<巨・ヤ>9回、中村に同点犠飛を許した大勢は悔しさをあらわにする(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人3―2ヤクルト ( 2023年9月17日    東京D )】 右上肢のコンディション不良で戦列を離れていた巨人の守護神・大勢投手(24)が9月17日のヤクルト戦(東京D)で6月23日の広島戦(マツダ)以来86日ぶりに1軍登板するも1点リードを守れず、リリーフ失敗。それでも味方打線が直後にサヨナラ勝ちを決めて今季3勝目を手にした。
 2―1で迎えた9回に4番手として登板。最初に打席へ迎えたサンタナへの初球直球は外角低めに決まり、150キロを計測。だが、2球目の真ん中高めスライダーを左翼線二塁打とされた。

 ライン際への打球に原監督がリクエストするも判定は覆らず、無死二塁。オスナの右飛でサンタナの代走・丸山和が三塁へ進むと、中村の右犠飛で同点の本塁生還を許した。続く長岡を中飛に仕留めてこの回を投げ切ったが、登板を終えてベンチに座った大勢は長時間うつむいたまま動けなくなった。

 侍ジャパンが世界一に輝いた3月のWBCにも出場した大勢は6月23日の広島戦(マツダ)で今季14セーブ目を挙げたものの、5―2の9回に登板して最初に打席へ迎えた坂倉に右翼ポール際へ一発を浴びた。

 6月25日の同戦ではベンチ外。試合後、原監督は「ちょっと疲労困憊(こんぱい)かな。少し時間を空けることがチームにとっても彼にとっても、というふうに考えました」と説明し、ヤクルト戦が行われた6月27日、28日の東北遠征には同行せず。6月30日に右上肢のコンディション不良で出場選手登録抹消となった。

 9月16日に1軍復帰したが、同日の中日戦(バンテリンD)はチームが0―1で敗れて出番なし。なお、大勢不在の間は2019年に16セーブしている中川が抑えに回り、ここまで12セーブをマーク。その中川はこの日“8回の男”に戻り、1回を1安打無失点に抑えた。

 だが、味方打線が同点に奮起した。大勢が追いつかれた直後のその裏、先頭の岡田が中前打で出塁し、吉川が初球で送りバントを決めて1死二塁。大勢の代打・中山は見逃し三振に倒れて2死となったが、6回に同点アーチを放っている丸が申告敬遠されて2死一、二塁。ここで1年後輩のドラフト4位ルーキー門脇がファウルで粘った10球目を中前に弾き返してプロ初のサヨナラ打を放った。

 門脇は長野らチームメートたちから祝福のウォーターシャワーを受け、原監督からは力いっぱい抱きしめられて笑顔。だが、大勢に笑顔はなかった。

 大勢の投球内容は1回で打者4人に対して8球を投げ、1安打1失点。奪三振、四死球ともになく、直球の最速は154キロだった。

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