大谷翔平 今季終了も依然MVP最有力!受賞なら歴史的快挙 過去終盤10試合以上欠場で受賞したのは…

2023年09月17日 13:43

野球

大谷翔平 今季終了も依然MVP最有力!受賞なら歴史的快挙 過去終盤10試合以上欠場で受賞したのは…
<エンゼルス・タイガース>試合中、ベンチに姿を見せ、ナインにいたずらされる大谷(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 エンゼルスの大谷翔平投手(29)について、16日(日本時間17日)、ペリー・ミナシアンGMがエンゼルスタジアムで会見。大谷が15日間のIL(負傷者リスト)に入り、今季を終了することが決まったが近日中に右肘手術に踏み切ることを明言した。
 この日、大谷は本拠地で行われたタイガース戦でベンチに姿を見せ、同僚らと談笑しながら応援。4連敗を喫してプレーオフ進出が完全消滅し、敗戦の瞬間もベンチで見届けた。

 大谷の2023年シーズン終了が確定したが、44本塁打は2位に9本差で、日本選手初となる本塁打王のタイトル獲得はほぼ確実な状況。残り13試合を欠場することになり、シーズン完走はならなかったが、与えたインパクトは鮮烈だった。

 3月のWBCでは投打二刀流でチームをけん引し、ハイライトは同21日の米国との決勝。3―2の9回に救援登板した大谷は、最後はエンゼルスの同僚トラウトを空振り三振に仕留める世紀の対決に沸いた。大会MVPに輝き侍ジャパンの14年ぶりの世界一に大きく貢献。世界に「Ohtani」の名が響き渡った。

 3月30日のアスレチックス戦では2年連続で開幕投手を務め、6回2安打無失点でシーズンの幕が開けた。打者としての進化も示し、6月30日のダイヤモンドバックス戦では自己最長となる飛距離493フィート(約150.3メートル)の特大弾で両リーグ最速30号。月間15本塁打はア・リーグでは62年ぶり4人目の快挙で、自身3度目の月間MVPも受賞した。

 7月11日にはリーグ最多得票で選出された球宴に3年連続で出場。圧巻のパフォーマンスでファンを熱狂させたのは同27日のタイガース戦だ。ダブルヘッダー第1試合は投手として1安打でメジャー初の完封勝利。第2試合ではDHで2本塁打を放った。ダブルヘッダーで完封し、もう1試合で本塁打を放つのは史上初の快挙。7月も2カ月連続で月間MVPに選ばれた。

 8月9日のジャイアンツ戦で10勝目を挙げ、ベーブ・ルースも達成できなかった2年連続での「2桁勝利&2桁本塁打」を成し遂げた。その後は疲労による故障に苦しみ、右肘のじん帯損傷も発覚。チーム成績も急降下した。それでも自身2度目のMVPも最有力候補に挙がる圧倒的な成績を残した。

 シーズン最後の10試合以上を欠場してMVPまたはサイ・ヤング賞を受賞したことがあるのは、2019年に19試合を欠場してMVPとなったマイク・トラウト、1976年に残り11試合を欠場してサイ・ヤング賞を受賞したジム・パルマ―の2人だけ。数々の記録を更新してきた大谷が受賞すれば、また歴史的な記録を刻むことは間違いない。

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